「明月珠」(石川淳)
本当の願いは「誇り」を取り戻すこと 「明月珠」(石川淳) (「百年文庫035 灰」)ポプラ社 正月元日にかけた「わたし」の願い、それは自転車に乗れるようになることだった。自転車屋から中古を譲り受け、そこの娘に指南してもら...
本当の願いは「誇り」を取り戻すこと 「明月珠」(石川淳) (「百年文庫035 灰」)ポプラ社 正月元日にかけた「わたし」の願い、それは自転車に乗れるようになることだった。自転車屋から中古を譲り受け、そこの娘に指南してもら...
声高に語れなかった思想が霞の向こうに見えてくる 「マルスの歌」(石川淳) (「日本文学100年の名作第3巻」) 新潮文庫 「わたし」の部屋に入ってきて 泣き出した従妹の帯子。 訳を聞くと、 姉の冬子が死んだのだという。 ...