「家守綺譚」(梨木香歩)②
おまえは人の世の行く末を信じられるのか 「家守綺譚」(梨木香歩)新潮文庫 前回取り上げた「家守綺譚」。 冒頭の、 サルスベリが綿貫に懸想をした際、 「木に惚れられたのは初めてだ。」 という綿貫に対し、 高堂は「木に、は余...
おまえは人の世の行く末を信じられるのか 「家守綺譚」(梨木香歩)新潮文庫 前回取り上げた「家守綺譚」。 冒頭の、 サルスベリが綿貫に懸想をした際、 「木に惚れられたのは初めてだ。」 という綿貫に対し、 高堂は「木に、は余...
私たち日本人がこの百数十年の中で失ったもの 「家守綺譚」(梨木香歩)新潮文庫 私・綿貫征四郎は 亡き友人・高堂の家に 「家守」として住まう物書きである。 ある風雨の夜、 庭のサルスベリの花が やけに硝子にあたって音を立て...