「リアルサイズ古生物図鑑 中生代編」(土屋健)

恐竜たちを現代に引き寄せて楽しむ

「リアルサイズ古生物図鑑 中生代編」
(土屋健)技術評論社

「リアルサイズ古生物図鑑 中生代編」

「今日から君たちと一緒に
学ぶことになった
フクイサウルスくんだ。
仲良くやるように。」
そんな風に
恐竜が転校してきたら、
学校生活ももっと楽しいものと
なるにちがいない。
学校の教室がよく似合う
フクイサウルス・
テトリエンシスは…。

いったい何のことやらと
思われたでしょう。
あれです。
リアルサイズ図鑑です。
第2弾がいよいよ登場しました。
やっと入手しました。
やっと読みました。
待ちに待った中生代編です。
中生代というのは簡単に言うと
「恐竜をはじめとする
爬虫類の時代」です。
本書には「もし恐竜が現代に現れたら
こんなサイズだ!」というCG画像が
盛りだくさんです。
そして、読めば本書ならではの
新しい気付きが溢れ出ます。

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技術評論社
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今日のオススメ!

本書ならではの気付き①
恐竜にもいろいろなサイズがあった

えっ、恐竜ってみんな
大きいんじゃないの?というあなた。
決してそうではありません。
恐竜はいろいろなサイズのものが
存在していたのです。
例えばエオラプトルと
エオドロマエウス。
全長1m程度ですから、
大型犬とほぼ同じサイズです。
これならペットとして飼えそう!
(一応肉食なので多分獰猛!)
一方、大型のものであれば
マメンキサウルス。
キリンと対比させてあるのですが、
キリンの何と小ぶりなこと!

本書ならではの気付き②
毛が生えている恐竜がいた

中学校理科では恐竜は爬虫類の一種、
爬虫類は体表がかたいうろこで
覆われている、体毛はありません、
そう教えられてきたはずです。
でも、ユティランヌスをはじめとして
いくつかの恐竜には
羽毛が描かれています。
最新の研究では、
白亜紀後期の恐竜のいくつかには
羽毛(鳥類の毛)があったことが
わかっているのだとか。
だからユティランヌスは
雪の温泉街を背景に描かれています。
雪の降るような地域でも
生息できたのでしょう。

本書ならではの気付き③
哺乳類も存在していた

恐竜が絶滅し、その後に哺乳類が
現れたと勘違いしている方が
多くいらっしゃると思います。
そうではありません。
中生代から哺乳類は
存在していたのです。
でもまだネズミサイズの
モルガヌコドン(体長9cm)、
犬サイズの
カストロカウダ(体長45cm)などなど。
大型肉食恐竜が闊歩する中生代に、
これら哺乳類の祖先が
必死に生き抜いたからこそ、
今の私たちがあるのです
(直系の祖先かどうかは知りませんが)。

CG写真で楽しみ、
ユーモアいっぱいの
解説を読んで楽しみ、
2億年前の恐竜たちを
現代に引き寄せて楽しむ。
第1弾古生代編とともに
十分楽しみましょう。

※ちなみに時代区分として
 古生代は約5億4000万から
 約2億5000万年前、
 中生代は約2億5000万年前から
 約6500万年前を指しています。
 こうした時代区分を
 「地質時代」といいます。
 中生代以降は新生代といいます。

※第3弾新生代編が来年あたり
 登場することを期待します。

(2019.9.10)

〔追記〕
第3弾新生代編を買いました。

(2021.3.16)

jumyoung younによるPixabayからの画像

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