中学校3年生に薦めたい本100冊vol.6 9月
一歩進んだサイエンスリーディング とかく科学は難しい。それを書いてある本も難しい。しかしちょっとだけ勇気と根気をもって踏み込めば、そこには魅力的な知の世界が広がっています。中学校3年生に薦めたいサイエンスリーディングの8...
一歩進んだサイエンスリーディング とかく科学は難しい。それを書いてある本も難しい。しかしちょっとだけ勇気と根気をもって踏み込めば、そこには魅力的な知の世界が広がっています。中学校3年生に薦めたいサイエンスリーディングの8...
凝縮された文学の宇宙~珠玉の短編小説集 長編小説には長編小説の魅力がありますが、短編には短編のおもしろさがあります。長編に負けず劣らず大きな文学世界が、ギュッと凝縮されているのですから。古今東西の短編集から8冊をセレクト...
素材の珍しさが際立つ小説 「沖で待つ」(絲山秋子)文春文庫 仕事のことだったら、そいつのために何だってしてやる。そう思っていた同期の太っちゃんが死んだ。太っちゃんとの「約束」を果たすため、「私」は彼の部屋に忍び込む。その...
「際立つキャラクター」という要素が加わります 「河原のアパラ」(町田康)(「くっすん大黒」)文春文庫 以前のバイト仲間の五郎から、「一緒に仕事をしてくれ」と電話がかかる。その仕事とは…、五郎の顔見知りが亡くなり、そのアパ...
最後まで猫の子一匹登場しませんが… 「百万円もらった話」(町田康)(「100万分の1回のねこ」)講談社文庫 金も仕事もなく困窮していたミュージシャンの「男」が、大八と名乗る男から「才能を売ってくれ」と持ちかけられる。「男...
二十数年ぶりに会った友達がなぜかよそよそしかった 「汚れつちまつた悲しみに」(中原中也)集英社文庫 最近、久しぶりに読み返しました。でも、何かしっくりきません。私は(たしか)中学2年生のころ、この「汚れつちまつた悲しみに...
「性」と「生」と「死」を描いた現代文学の傑作 「学問」(山田詠美)新潮文庫 結婚の約束をした無量と素子の二人は、中学生になっても相思相愛だった。仁美・心太・千穂・無量は、素子に仲間に加わるよう誘いかけるが、素子は「四人は...
いいと思ったものはやっぱりいい 「学問」(山田詠美)新潮文庫 東京から引っ越してきた仁美、カリスマ的リーダーで人気者の心太、医者の息子でグルメの無量、眠ることが大好きな千穂、4人は特別な絆で結ばれていた。仁美は心太に付い...
実は「赤の中の女」の原形作品です 「赤い水泳着」(横溝正史)(「赤い水泳着」)出版芸術社 海岸のホテルで静養中の芳子は、一組の新婚夫婦とその夫の旧知の女性との邂逅を横目で見ながら、そこに事件の予感を感じていた。その夕方、...
金田一耕助の事件簿053 まさに金田一耕助は事件を呼び込む男 「赤の中の女」(横溝正史)(「金田一耕助の冒険」)角川文庫 海岸のホテルで静養中の金田一耕助は、一組の新婚夫婦とそのそれぞれとの旧知の男女の邂逅を横目で見なが...