「ぼくの幽霊塔」(宮崎駿)
宮崎駿の類い希なる空想力 「ぼくの幽霊塔」(宮崎駿)(「幽霊塔」)岩波書店 今から六十年もむかし、町の小さな貸本屋でぼくは江戸川乱歩の「幽霊塔」に出会った。それはものすごくおもしろく、こわくて美しかった。気に入ったところ...
宮崎駿の類い希なる空想力 「ぼくの幽霊塔」(宮崎駿)(「幽霊塔」)岩波書店 今から六十年もむかし、町の小さな貸本屋でぼくは江戸川乱歩の「幽霊塔」に出会った。それはものすごくおもしろく、こわくて美しかった。気に入ったところ...
乱歩版簡略化の「ひずみ」 「幽霊塔」(黒岩涙香)(「明治探偵冒険小説集1 黒岩涙香集」) ちくま文庫 「幽霊塔」(江戸川乱歩)(「江戸川乱歩全集第11巻」) 光文社文庫 「幽霊塔」(江戸川乱歩)岩波書店 叔父が購入した屋...
ヤング明智の活躍に心をときめかせた 「時計塔の秘密」(江戸川乱歩) ポプラ社 叔父が購入した屋敷は、過去に起きた忌まわしい事件のために「幽霊塔」と呼ばれていた。その屋敷の下見を頼まれた光雄少年は、そこで誰も知るはずのない...
限りなく乱歩色に染まった「幽霊塔」 「幽霊塔」(江戸川乱歩)(「江戸川乱歩全集第11巻」) 光文社文庫 叔父が購入した屋敷は、過去に起きた忌まわしい事件のために「幽霊塔」と呼ばれていた。その屋敷の下検分を命じられた「私」...
子どもたちはわくわくしながら読んだことでしょう 「燈台島の怪」(横溝正史)(「横溝正史少年小説コレクション ②迷宮の扉」)柏書房 「燈台島の怪」(横溝正史)(「蠟面博士」)角川文庫 伊豆半島付近の孤島である通...
金田一耕助の事件簿006 祝開業!金田一耕助探偵事務所 「黒蘭姫」(横溝正史)(「殺人鬼」)角川文庫 百貨店の貴金属売り場で起きた事件。宝飾品を万引きしようとした「黒いヴェールの女」が売り場主任を刺し殺したのだ。だが続い...
「ミステリ」の大河の、最初の一滴 「モルグ街の殺人」(ポー/巽孝之訳)(「モルグ街の殺人・黄金虫」) 新潮文庫 「モルグ街の殺人」(ポー/渡辺温訳)(「ポー傑作集」)中公文庫 モルグ街で起きた奇妙な殺人事件。母は鋭利な刃...
「犠牲打」を放った「成果」は何なのか? 「犠牲打」(O.ヘンリー/芹澤恵訳)(「1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編」) 光文社古典新訳文庫 「ハースストーン・マガジン」の編集方針は、社内外の一般人に閲読させてその可否を...
アルベルトは何と「わかれ」たのか? 「わかれ」(シュニッツラー/山本有三訳)(「百年文庫023 鍵」)ポプラ社 アルベルトは意を決して愛人・アンナの家へと向かった。二人は三ヶ月ばかり逢瀬を重ねていたが、彼女はここ数日、彼...
普段は読まない時代物、でも…。 「銀漢の賦」(葉室麟)文春文庫 寛政期、小藩月ヶ瀬藩の郡方・日下部源五は、娘婿から家老・松浦将監の暗殺を持ちかけられる。源五と将監はかつて同じ剣術道場で学んだ幼なじみであったが、ある出来事...