ワクチン接種とはこういうことなのか
「はたらく細胞03」(清水茜)講談社
流星群とともに
面妖な顔のウイルスが侵攻し、
世界が滅ぶ予知夢を見る
記憶細胞。
直後、夢は現実となり、
未知のウイルスが出現する。
白血球たちが出動するが、
ウイルスの勢力は桁違いだった。
対応を迫られる
記憶細胞とB細胞…。
(第13話 獲得免疫)
新型コロナのワクチン接種が
各地で進んでいます。
まもなく私にもワクチン接種券
が郵送されてくる予定です。
ワクチン接種することにより、
私の身体の中にも
対コロナのこうしたシステムが
出来上がるのだ思うと、
心強くなります。
ワクチン接種とはこういうことなのか、
免疫というのは
こういうものだったのかと、
これまでよくわからなかったことに
合点がいった次第です。
二酸化炭素を運搬している
赤血球の前に、
お約束のように現れる雑菌。
間一髪でいつものように
白血球がそれを倒す。
道案内をしようとする
白血球だったが、
自力でやり遂げようとする
彼女の気迫の前に、
彼は隠密行動を決意する…。
(第10話 血液循環)
人気漫画シリーズ「はたらく細胞」
第3巻を読みました。
やはり面白いです。
やはり勉強になります。
第2巻では扱う内容が
やや高度になりましたが、
第3巻では身近な「風邪」
「おたふく風邪」「ニキビ」、
そして人体の機能としての
「血液循環」に焦点を当て、
わかりやすく解説を加えながら
ドラマが進行していきます。
免疫系細胞たちの華々しい
活躍を目にした一般細胞は、
自分の仕事のつまらなさに
嫌気がさしていた。
そんなとき不思議な帽子を
被った細胞が現れ、
免疫系細胞にいたずらを始める。
一般細胞も一緒になって
いたずらを仕掛けるが…。
(第11話 風邪症候群)
「風邪」と一口で言われる病の症状は、
実は人体ではこんなことが
起きていたのかと、
目からうろこが落ちる思いでした。
新人たちを厳しくしごく
剛毅なキラーT細胞、
いつもクールで
涼しげなヘルパーT細胞。
今日もいがみ合う二人は、
なんと胸腺学校時代の同期。
ヘルパーはやる気に満ち、
キラーは泣き顔、
写真に写る二人は、
今と真逆だったが…。
(第12話 胸腺細胞)
第12話だけは
マニアックな内容ですが、
その分ドラマとしては
面白く読むことができます。
マッチョなキラーT細胞と
クールなヘルパーT細胞の青春物語は
十分に笑えます。
10~12話までは、
赤血球・白血球よりも
このキラーT細胞が
主役級の働きをしています。
白血球が
パトロールに赴いた毛根は、
アクネ菌が細胞たちを支配し、
もはやニキビと化していた。
白血球は一人で立ち向かうが、
アクネ菌の力の前に
屈してしまう。
傷ついた白血球を
小さな毛母細胞が救う。
再び立ち上がる白血球…。
(第14話 ニキビ)
命を脅かすことはないものの、
誰しもが気にかける「ニキビ」。
そのしくみと、そこで起きている
菌vs免疫細胞の戦いが勉強になります。
50を超える私の身体にも
こうしたことが起きた末に
ニキビができているのかと
思い知りました(私の場合は
「吹出物」というべきか)。
やはり第3巻も面白さ満点です。
学習効果も満点です。
まだ読んでいないあなた、
ぜひ読んでみてください。
(2021.6.25)
※過去の記事です。
※「はたらく細胞」いかがですか。