「源氏物語 蜻蛉」(紫式部)
純真なる感覚こそが浮舟の魅力 「源氏物語 蜻蛉」(紫式部)(阿部秋生校訂)小学館 浮舟が行方不明となり、宇治の山荘は混乱する。入水の線が濃厚となり、遺体なきまま侍女たちだけで浮舟の葬儀が行われる。浮舟の死に落胆と懐疑の念...
純真なる感覚こそが浮舟の魅力 「源氏物語 蜻蛉」(紫式部)(阿部秋生校訂)小学館 浮舟が行方不明となり、宇治の山荘は混乱する。入水の線が濃厚となり、遺体なきまま侍女たちだけで浮舟の葬儀が行われる。浮舟の死に落胆と懐疑の念...
完璧でない、人間臭い。だからいい。 「寂聴訳 源氏物語 巻九」(紫式部/瀬戸内寂聴訳)講談社文庫 匂宮は中の君を宇治から京へと迎え入れる。その一方で、匂宮は夕霧の娘・六の君との結婚を承諾する。時の権力者・夕霧の娘が相手で...
現代劇のような感覚に満ちている帖 「源氏物語 浮舟」(紫式部)(阿部秋生校訂)小学館 宇治に匿われている浮舟を見つけ出した匂宮は、薫になりすまして浮舟に迫り、強引に関係を結ぶ。匂宮の激しい情熱的な愛情に身を任せる浮舟だが...
運命に翻弄される美人三姉妹 「あさきゆめみし6」(大和和紀) 講談社漫画文庫 宇治で世を忍ぶ生き方をしていた八の宮を、薫は敬服し、彼のもとを度々訪問する。八の宮は自らの亡き後、二人の姫の後見を薫に請願する。一方で彼は二人...
実の母が期せずして創った娘・浮舟の悲劇の入り口 「源氏物語 東屋」(紫式部)(阿部秋生校訂)小学館 浮舟の婚約者の少将は、彼女が継娘と知るや破談にし、結婚相手を常陸守の実子の次女へと乗りかえる。憤然とした母・中将の君は、...
主役は中の君、匂宮・薫を圧倒。 「源氏物語 宿木」(紫式部)(阿部秋生校訂)小学館 女二の宮を薫に降嫁したいという帝の願いを知り、夕霧は娘・六の君の婿選定を薫から匂宮へと切り替える。母中宮の気持ちをくみ、匂宮は結婚を承諾...
天然フェロモン人間vs人工フェロモン使い 「寂聴訳 源氏物語 巻八」(紫式部/瀬戸内寂聴訳)講談社文庫 源氏の没後、後継者は匂宮と薫の二人と目されていた。二人の娘とともに宇治に隠遁していた源氏の異母弟・八の宮の噂を聞いた...
女房たちの思惑と姫君の命運 「源氏物語 早蕨」(紫式部)(阿部秋生校訂)小学館 匂宮はついに中の君を京に移す計画を実行する。しかし中の君は、今更思い出深い宇治を捨て難く、また京での生活の不安を思い、嘆き悲しむ。弁の尼をは...
似たものどうしの二人、薫と大君 「源氏物語 総角」(紫式部)(阿部秋生校訂)小学館 薫は強引に姫君の部屋に押し入るが、察知した大君は屏風の影に隠れ、中の君の姿だけがあった。後日、薫は一計を案じ、匂宮を中の君の寝室に導き、...
周到に計画された不可避の悲劇の始まり 「源氏物語 椎本」(紫式部)(阿部秋生校訂)小学館 八の宮は重厄の不安から、自らの亡き後、二人の姫の後見を薫に請願する。その一方で八の宮は、二人には、身分をおとしめるような軽々しい結...