
いまさらなんですが、NotebookLMは素晴らしい
「いちばんやさしい
先生が校務に使えるGoogle
NotebookLMの教本」
(山本康太)株式会社インプレス
本書を読むことで一人ひとりが
数十時間の校務を削減し、
それが学校全体、地域全体、
日本全体の校務改善に
つながっていけば嬉しいです。
校務にかかる時間を
削減できれば、
より児童・生徒のために
時間をかけることが
できるように…。
NotebookLM。
昨年9月頃に耳にしたときは
「なんだそれ?」でしたが、
あまりにすごすぎて
12月にはもはやなくてはならないものと
なっています。
ただ、ネット情報では
その使い方が断片的であることや
ビジネス向けの解説が
ほとんどであることに不満を持ち、
今年1月に本書を購入、
何度も読んでみました。
もはや「いまさら」なのですが、
やはりNotebookLMは素晴らしい!
〔本書の構成〕
1 NotebookLMを使ってみよう
2 NotebookLMの機能を活用しよう
3 校務に関する資料をまとめよう
4 職員会議の準備や議事録作成を
時短しよう
5 学校評価や研修を効率化しよう
6 公文書や報告書を正確に作成しよう
7 保護者・生徒への対応を円滑に行おう
8 授業案や教材づくりを
AIで時短しよう
9 過去問の分析や
テスト問題を作成しよう
10 生徒と一緒に
NotebookLMを活用しよう
本書の味わいどころ①
NotebookLMの本質を知る
NotebookLMを1ヶ月くらい使っても
わからなかったのが、
「そもそもNotebookLMって何?」
ということです。
「何かビジュアルなスライドを
作ってくれるAI」という
認識しかありませんでした。
本書を読んでわかりました。
その名の通り
Notebookなのだということに。
自分の持っている情報やネット情報を
自分のノートに記すように
NotebookLMに貯め込み、
そこから必要な情報を取り出したり、
スライドやレポート、チャート、
音声解説、動画解説まで
幅広い形での出力を可能としたもの、
つまり自分専用のノート&
リサーチアシスタントなのでした。
自分がアップロードした資料だけを
情報源(ソース)として、
AIが回答を生成する。
そうした「本質」を、
わかりやすく解説したネット情報に
なかなか出会えなかったのですが、
本書を読んで納得しました。
「本質」を知らなければ、「活用」を
工夫することができないのです。
本書の味わいどころ②
NotebookLMの校務活用を知る
ネット情報の多くがビジネス向けです
(最近、教師向けのYouTube動画が
出てきましたが)。
「いったい学校でどのように使うのが
最適なのか?」
本書はそうした疑問にも
答えてくれました。
3~9章では、そうした活用事例が
豊富に紹介されています。
特に5章は参考になります。
膨大な資料を分析する手間が
大きく省けた上に、
視覚的に理解しやすい資料づくりが
簡単にできそうです。
7章も同様です。
ともすればテキストだけが
多量に書き込まれた「PTA資料」を
作成することが多いのですが、
これからはNotebookLMを活用して、
情報がより伝わりやすい資料を
短時間で作成できそうです。
NotebookLMの
こうした公務活用によって、
これまで苦痛だった仕事が、
「楽に」「楽しく」できるようになることが
わかります。
本書の味わいどころ③
NotebookLMの可能性を考える
しかしここで大切なのは、
本書の事例が
すべてではないということです。
そのまま活用できるものは、
決して多くはないのではと思います。
例えば4章の議事録作成など、
学校現場では
さほど重要視されていない業務です。
6章の公文書や報告書作成も、
テンプレートに必要事項を
簡潔に記入するだけですので、
NotebookLMに頼る必要はありません。
しかしながら、
それらを含めた本書の活用事例を、
NotebookLM活用の
出発点とすることが可能なのです。
NotebookLMは、質問をすると、
必ず「資料のどこに書いてあるか」という
引用元を明示して答えてくれるため、
AI特有のハルシネーションを
劇的に減らすとともに、
資料の明確な理解につながります。
これなら教育現場に数多く持ち込まれる
「膨大な量の資料」
(学習指導要領解説をはじめとする
文科省発行の資料等)について
短時間での内容把握が可能となります。
教科書のPDFや参考サイト、
および学習指導要領を読み込ませ、
インフォグラフィックや
フラッシュカード、音声解説、
動画解説等の機能を活用すれば、
多様な学習教材の作成が
可能となります。
そうした活用アイディアを考える
出発点となるのです。
さて、本書の「はじめに」には、
冒頭に抜き書きしたように、
「校務改善につながっていけば」という
著者の願いが記されています。
私も同感です。
しかし、恐らく業務量の削減とは
ならない可能性が高いと思います。
なぜならパソコンが導入されたときも
同じだったからです。
「電子化することによって
削減できる業務量」よりも
「電子化することによって
新たに生じる業務量」の方が
どうしても大きくなってしまうのです。
それでも私は希望を持っています。
NotebookLMの活用は
クリエイティブであり、
楽しさを感じさせるからです。
「多忙」は解消されないかもしれないが
「多忙感」は解消されるかもしれない
(ややむなしさを感じるのですが)。
いやいや、
本気で業務を削減しましょう。
教員の皆さん、まずはご一読を。
(2026.3.30)

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