「働くということ」(黒井千次・池田邦彦)
いかにして「漫画」となったか、それが味わいどころ 「働くということ」(黒井千次・池田邦彦)講談社 体験記のような新書が、漫画として生れ変わる、と聞いて驚いた。しかしいずれも人々が生きて行こうとする営みの中から生み出される...
いかにして「漫画」となったか、それが味わいどころ 「働くということ」(黒井千次・池田邦彦)講談社 体験記のような新書が、漫画として生れ変わる、と聞いて驚いた。しかしいずれも人々が生きて行こうとする営みの中から生み出される...
込められた意味を読み取る作業はきわめて「読書的」 「ルックバック」(藤本タツキ)集英社 漫画に自信を持っていた藤野は、不登校の京本の画力の高さに驚愕する。ひたすら漫画を描き続ける藤野だったが、やがて描くことを諦めてしまう...
表題だけで終わればいいのですが…。 「あしたは戦争 巨匠たちの想像力・戦時体制」 ちくま文庫 いつはじまっていつ終わるのかも、誰がはじめて誰が得するのかもわからない戦争。人々は先が見えない不安の中で右往左往するしかなく...
大いに歓迎!リニューアルによる「新名盤」の登場 「新時代の名曲名盤500+100」(「レコード芸術」編)音楽之友社 個人が選んだ名盤ガイドは多数あるが、8名という複数の投票によって選定する方法を採っている名盤ガイドは他に...
顕微鏡によるプランクトン観察のためのバイブル 「プランクトンハンドブック淡水編」(中山剛・山口春代)文一総合出版 多くのプランクトンは顕微鏡を使わないと見ることができないため、日常生活の中で意識することは少ないかもしれま...
「死」を描いた原作に、人間のぬくもりを与えた漫画 「最果てアーケード」(全2巻)(小川洋子・有永イネ)講談社 「死んだ生き物のレースばかり集めてるってのかい?新品はひとつも置いていないのかい?」「おばさま 人間 生きてる...
「生命を守る」というコンセプトで統一、確かに「やさしい」 「世界一やさしい!細胞図鑑」 新星出版社 ごめんよ。僕のからだ…いままでたくさんいじめてきて…もっと自分のからだをいたわってあげれば…よ…かっ…た……。こうならな...
自然科学と日常をつなぐ、心が「ときめく」図鑑 「ときめく微生物図鑑」山と渓谷社 見ることが難しいので気づくことはほとんどありませんが、微生物は世界のどこにでもいます。世の中は微生物が活動することで、互いにつながり、機能し...
改めて漱石作品の魅力に気づかされました 「文豪ナビ 夏目漱石」(新潮文庫編) 新潮文庫 漱石が残したたくさんの名作は、一つ一つが、新しい世界へ読者を導く「門」だ。「生きる」ことの道程にそびえ立つ「門」。いくつもの門をくぐ...
写真、情報が豊富、いや、筆者の情熱が溢れている 「淡水微生物図鑑」(月井雄二) 誠文堂新光社 原生動物は小さいので、ゾウリムシ、アメーバ、アオミドロ、ミカヅキモくらい知っていれば、後はたいして違わないだろうと思っていませ...