「最果てアーケード」(小川洋子・有永イネ)
「死」を描いた原作に、人間のぬくもりを与えた漫画 「最果てアーケード」(全2巻)(小川洋子・有永イネ)講談社 「死んだ生き物のレースばかり集めてるってのかい?新品はひとつも置いていないのかい?」「おばさま 人間 生きてる...
「死」を描いた原作に、人間のぬくもりを与えた漫画 「最果てアーケード」(全2巻)(小川洋子・有永イネ)講談社 「死んだ生き物のレースばかり集めてるってのかい?新品はひとつも置いていないのかい?」「おばさま 人間 生きてる...
登場人物の顔はすべてデフォルメ 「漫画 吾輩は猫である」(近藤浩一路) 岩波文庫 吾輩の主人はさる学校の教師である。学校から帰って来ると一日書斎に閉じ籠るのが癖だ。大変勉強家のようだが事実は正反対で、吾輩は時々忍び足で、...
いったいどんな人なのでしょう、この「人」は。 「はたらく細胞01-06」(清水茜)講談社 酸素を運ぶ「赤血球」の足下で、突然地面が割れ、侵入者が現れる。それは「肺炎球菌」の一団だった。身の危険にさらされた「赤血球」を助け...
最後を飾るにふさわしい第6巻 「はたらく細胞06」(清水茜)講談社 いつものように雑菌を駆逐する白血球の前に、経路に迷った血小板が現れる。かつての赤血球にも似たそのひたむきさに白血球は親近感を覚える。そんなとき巨大な振動...
一つの繋がりを持ち、長編漫画として成立 「はたらく細胞05」(清水茜)講談社 免疫系細胞たちの活躍を目にした一般細胞は、自分のつまらなさに嫌気がさしていた。そんなとき水路で溺れている4匹の菌を見つけ、保護してしまう。それ...
この巻の読みどころは「造形の見事さ」 「はたらく細胞04」(清水茜)講談社 今日もまた雑菌に襲われている赤血球。しかし免疫細胞の一種・単球が現れ、それらを駆除する。まもなくして再び襲われる赤血球。そこに白血球が駆けつけて...
ワクチン接種とはこういうことなのか 「はたらく細胞03」(清水茜)講談社 流星群とともに面妖な顔のウイルスが侵攻し、世界が滅ぶ予知夢を見る記憶細胞。直後、夢は現実となり、未知のウイルスが出現する。白血球たちが出動するが、...
面白さの秘密は細胞世界に置き換えたストーリー展開 「はたらく細胞02」(清水茜)講談社 胃の周辺に現れた細菌に立ち向かった好酸球は、まったく歯が立たず、仲間の細胞から馬鹿にされる。細菌、そして腸炎ビブリオは白血球が駆除す...
宮崎駿の類い希なる空想力 「ぼくの幽霊塔」(宮崎駿)(「幽霊塔」)岩波書店 今から六十年もむかし、町の小さな貸本屋でぼくは江戸川乱歩の「幽霊塔」に出会った。それはものすごくおもしろく、こわくて美しかった。気に入ったところ...
本書の面白さは「擬人化」にあり 「はたらく細胞01」(清水茜)講談社 酸素を運ぶ「赤血球」の足下で、突然地面が割れ、侵入者が現れる。それは「肺炎球菌」の一団だった。身の危険にさらされた「赤血球」を助けたのは「白血球」だっ...