「夜光人間」(江戸川乱歩)
王道回帰へ、美術品を盗み出す二十面相 「夜光人間」(江戸川乱歩)ポプラ社 「夜光人間」(江戸川乱歩)(「江戸川乱歩全集第21巻」)光文社文庫 全身が銀色に光り、燃えるような真っ赤な目と口を持つ怪人・夜光人間。東京に現れた...
王道回帰へ、美術品を盗み出す二十面相 「夜光人間」(江戸川乱歩)ポプラ社 「夜光人間」(江戸川乱歩)(「江戸川乱歩全集第21巻」)光文社文庫 全身が銀色に光り、燃えるような真っ赤な目と口を持つ怪人・夜光人間。東京に現れた...
表題だけで終わればいいのですが…。 「あしたは戦争 巨匠たちの想像力・戦時体制」 ちくま文庫 いつはじまっていつ終わるのかも、誰がはじめて誰が得するのかもわからない戦争。人々は先が見えない不安の中で右往左往するしかなく...
別物になりながらも魅力はパワーアップ 「江戸川乱歩全集第11巻 緑衣の鬼」(江戸川乱歩)光文社文庫 前夜、怪しい「影」に襲われた笹本夫妻を見舞いに来た折口は、夫・静雄の遺体を発見する。扉を破って書斎へ入った折口だったが、...
あまり味わいたくはない種類のものですが。 「蟲」(江戸川乱歩)(「江戸川乱歩全集第5巻」)光文社文庫 厭人病者の柾木は、友人・池内に人気女優・木下芙蓉を紹介されるが、彼女は初恋相手・文子だった。自らの想いを伝えようとする...
単純です、大人の事情を大胆にカット! 「緑衣の鬼(少年探偵版)」(江戸川乱歩) ポプラ社 前夜、怪しい「影」に襲われた笹本夫妻を見舞いに来た大江少年は、夫・静雄の遺体を発見する。扉を破って書斎へ入った少年だったが、待ち受...
このエンタメに特化した乱歩の作品世界 「緑衣の鬼」(江戸川乱歩)(「江戸川乱歩全集第11巻」) 光文社文庫 前夜、怪しい「影」に襲われた笹本夫妻を見舞いに来た折口は、夫・静雄の遺体を発見する。扉を破って書斎へ入った折口だ...
思い出話、愚痴話、惚気話、そしてコント 「モノグラム」(江戸川乱歩)(「江戸川乱歩全集第3巻」)光文社文庫 「どっかで御目にかかりましたね」って、おどおどした小さな声です。多少予期していたので、私は別に驚きはしませんでし...
両者ともどことなくギクシャクした感じ 「江戸川乱歩全集第4巻 孤島の鬼」(江戸川乱歩)光文社文庫 「孤島の鬼」「私」が愛した女性・初代は、ある夜、しっかりと戸締まりがなされた自宅で、何者かに心臓を刺されて殺された。「私」...
毒好きな方に、乱歩の「猛毒」の逸品 「盲獣」(江戸川乱歩)(「江戸川乱歩全集第5巻」)光文社文庫 不快極まる、色彩の混乱であった。色彩の雑音。色の不協和音だ。人を気違いにする配色というものがあるならば、きっとこの様なもの...
味わうべきは作家たちの夢の共演 「五階の窓」(江戸川乱歩・他)(江戸川乱歩・平林初之輔・森下雨村・ 甲賀三郎・国枝史郎・小酒井不木)(「合作探偵小説コレクション①」) 春陽堂書店 「五階の窓(第一回)」(江戸川乱歩)(「...