「薔薇王」(横溝正史)
「なり損ねた」男女三人の人物像 「薔薇王」(横溝正史)(「悪魔の家」)角川文庫(「横溝正史ミステリ 短篇コレクション④」)柏書房 行きつけのグリルの様子がおかしいことに気づき、朱実はボーイをつかまえて事情を聞き出す。...
「なり損ねた」男女三人の人物像 「薔薇王」(横溝正史)(「悪魔の家」)角川文庫(「横溝正史ミステリ 短篇コレクション④」)柏書房 行きつけのグリルの様子がおかしいことに気づき、朱実はボーイをつかまえて事情を聞き出す。...
大正昭和期の探偵小説の多様性を味わう 「新青年傑作選集1 犯人よ、お前の名は?」角川文庫 古い雑誌でいまでも懐かしがられる点では、「新青年」にしくものはない。発行部数でいえば、最盛期でも数万部にすぎなかったのに、この雑...
金田一が登場せずともやはり傑作 「車井戸は何故軋る」(横溝正史)(「車井戸は何故軋る」)東京創元社(「横溝正史探偵小説 コレクション③」)出版芸術社 K村の名家・本位田家の長男・大助が、両眼を失った状態で戦地から帰還し...
好男子と若夫人の恋愛遊戯の行方は…? 「いたずらな恋」(横溝正史)(「空蟬処女」)角川文庫(「横溝正史ミステリ 短篇コレクション⑥」)柏書房 自他共に認める好男子の磯部富郎は、音楽会で近づきになった五十嵐夫人から、自宅...
終わってみれば本格探偵小説 「探偵小説」(横溝正史)(「日本探偵小説全集9横溝正史集」) 創元推理文庫(「刺青された男」)角川文庫(「横溝正史ミステリ 短篇コレクション③」)柏書房 N駅の待合室で汽車を待つ「あたし」の...
三色のレーンコート、この巧妙なトリック 「かめれおん」(横溝正史)(「刺青された男」)角川文庫(「横溝正史ミステリ 短篇コレクション③」)柏書房 親愛なる狭山耕作様。あの事件について、お互いに腹蔵のない意見を吐きあい、...
この横溝らしからぬ作品、実は… 「身替わり花婿」(横溝正史)(「誘蛾燈」)角川文庫(「横溝正史ミステリ 短篇コレクション④」)柏書房 紳「こら、起きろ」言われてハッと眼を覚ましたアーサー、また巡回のお巡りさんかと思っ...
「事件」は、やはり時代を映し出しています 「幽霊嬢」(横溝正史)(「芙蓉屋敷の秘密」)角川文庫(「横溝正史ミステリ 短篇コレクション⑤」)柏書房 映画監督・山野のもとに奇妙な手紙が届く。彼の作品に出演した少年俳優が、数...
味わいどころは慎介の冒険、静馬の暗躍、千絵の決断 「佝僂の樹」(横溝正史)(「横溝正史ミステリ 短篇コレクション⑥」)柏書房(「青い外套を着た女」)角川文庫 転落したバスで唯一生き残った慎介は、同乗していた青年からの遺...
奇怪な構造物「バベルの塔」、そして仮想犯罪劇 「呪いの塔」(横溝正史)角川文庫 猟奇的作風の探偵作家・大江黒潮のもとに集まった七人の仲間による仮想犯罪劇。舞台は立体的迷路とも言うべき「バベルの塔」。誰もが訝しみながら行っ...