「チョコレート工場の秘密」(ダール)
チョコレート工場の「毒」の味わい 「チョコレート工場の秘密」(ダール/柳瀬尚紀訳)評論社 貧しいチャーリーが何よりも食べたかったのはチョコレート。家の近くには世界で最も大きい謎のチョコレート工場がある。その工場が、五人の...
チョコレート工場の「毒」の味わい 「チョコレート工場の秘密」(ダール/柳瀬尚紀訳)評論社 貧しいチャーリーが何よりも食べたかったのはチョコレート。家の近くには世界で最も大きい謎のチョコレート工場がある。その工場が、五人の...
前作の「恋愛」「成長」を超えた、「社会改革」の情熱 敵殿先生を「敵」と呼ぶ私のばかげた流儀をやめてもらえると幸甚だとおっしゃるのですね?では、些細なことがうまくいかなくなった途端、先生が怒り出したり口汚くなったり、侮蔑的...
「ふしぎ」は言葉にできない自分の内面 「夕暮れのマグノリア」(安東みきえ) 講談社 …耳に届いたんだ。あたしたちも、そんなふうにしてきっとだれかに守られている。信じてはもらえないのかもしれない。見えないってことはいないっ...
「時」とは何か、「夢」とは何か、「庭」とは何か 「トムは真夜中の庭で」(ピアス/高杉一郎訳)岩波少年文庫 おじおばの住むアパートに預けられたトム。大時計が「13時」を告げたとき、彼は不思議な庭へと迷い込む。そこで少女ハテ...
ジェルーシャの手紙の軽やかさの裏に 「あしながおじさん」(ウェブスター/岩本正恵訳)新潮文庫 みなしごを大学へ進学させてくださる親切な評議員さまへあなたについてわたしが知っているのは、たった三つⅠ 背が高い。Ⅱ お金持ち...
「ファンタジー」を裏切るホラー演出 「ぼくが消えないうちに」(ハロルド/こだまともこ訳)ポプラ社 ラジャーは消えかけている。ラジャーのことを考えたり、思い出してくれたり、そこにいるように想像してくれたりするアマンダがいな...
本当の「自立」とは、他人にSOSを出せること 「飛ぶための百歩」(フェスタ/杉本あり訳)岩崎書店 五歳から光を失ったルーチョは、叔母のベアとともにアルプス山脈のドロミテ山塊へ登る。宿泊地である山小屋で、彼は同じ十四歳の少...
「夢を追いかけることの大切さ」だけではない価値 「夢へ翔けて」(ミケーラ・デプリンス/田中奈津子訳) ポプラ社 「邪悪」で「冷たい」オディールになる前は、わたしはミケーラ・デプリンスという名前で、ミケーラになる前は、マビ...
「子ども向け」と「大人向け」の二つの顔 「モモ」(エンデ/大島かおり訳) 岩波少年文庫 時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜんべつのなにかをケチケチしているということには、だれひとり気がついていないようでした。じぶ...
ファンタジーではなく、本作品の重心はリアリズム 「ドアのむこうの国へのパスポート」(ドラフト&クロムハウト/西村由美訳) 岩波書店 子どもたちの憧れの作家ラヴィニアの家には謎めいた「ドア」があった。その「ドア」は特別なパ...