「新聞の読み方」(岸本重陳)
…と書いておいて何なのですが…、 「新聞の読み方」(岸本重陳) 岩波ジュニア新書 なぜ新聞を読むべきなのか。新聞はおもしろい。そしてテレビのニュースだけでは、あなたの必要は満たせない。新聞を広げれば、そして新聞をよく読め...
…と書いておいて何なのですが…、 「新聞の読み方」(岸本重陳) 岩波ジュニア新書 なぜ新聞を読むべきなのか。新聞はおもしろい。そしてテレビのニュースだけでは、あなたの必要は満たせない。新聞を広げれば、そして新聞をよく読め...
私たちの心をも明るく照らしはじめる 「とわの庭」(小川糸)新潮文庫 裸足のまま勝手口の前に立つ。チェーンを外し、ゆっくりとドアノブを左に回して扉を開ける。大丈夫。きっとこれからも、大丈夫だ。わたしはゴミの要塞をかき分けな...
幸せな家庭の、幸せな「ぼく」の姿を 「キャベツ」(石井睦美)講談社文庫 すべての始まりはキャベツだ。そんなふうに言い出すと、このフレーズはなんかこう深遠な哲学的命題のように聞こえる。でもそうじゃないんだ。それは正真正銘の...
自らの心の中に「言葉の森を育てる」 「プチ革命 言葉の森を育てよう」(ドリアン助川)岩波ジュニア新書 どんな時代がこようと、どんな環境にあろうと、あなたの心に自由な飛翔があるなら、そしてそれを信じられるなら、フロンティア...
脳を知ることは、自分自身を知ること 「脳のはたらきがわかる本」(小長谷正明)岩波ジュニア新書 脳や神経って何をしているのでしょうか?かんたんにいってしまえば、からだの中にはりめぐらされているコンピュータ・ネットワークです...
「仕事」「成長」「感動」を描いた超一級の娯楽作品 「あめつちのうた」(朝倉宏景) 講談社文庫 阪神園芸に入社し、グラウンドキーパーとなった雨宮大地。彼は絶望的な運動神経の持ち主であり、仕事は失敗の連続だった。しかし彼の弟...
天国と現世、交錯する二つの筋書き 「天国の花火 恋火」(松久淳+田中渉)新潮文庫 解雇され、やけ酒を飲んでいたピアニスト健太は、怪しげな老人ヤマキと出会い、そのまま意識を失う。気が付いた彼がいた場所は「天国の本屋」。そこ...
「僕」が「幸福」と捉えているものは 「幸福」(安岡章太郎)(「教科書名短篇 家族の時間」) 中公文庫 ぶっきらぼうな駅員が差し出したおつりは、十円紙幣と勘違いしたのか、五円多いものだった。浮いた五円の使い道を空想していた...
過疎地域を肯定的な視点から捉えた魅力溢れる作品 「島はぼくらと」(辻村深月) 講談社文庫 地元・冴島に高校がないため、フェリーで通う高校生、朱里、衣花、源樹、新。Iターン者やシングル・マザーを受け入れる冴島には、新しい風...
「真剣」と「滑稽」、生の現場の迫力 「看護師という生き方」(宮子あずさ) ちくまプリマー新書 看護師という仕事は、働く人の人間性に強く働きかけ、特有の人生を生きることになります。平たく言えば、看護師として働き続けていくに...