「仕事が人をつくる」(小関智弘)
他人の真似できないことで勝負する 「仕事が人をつくる」(小関智弘) 岩波新書 仕事が人をつくり、人を育てる。人は働きながら、その人となってゆく。人格を形成するといっては大袈裟だけれど、その人がどんな仕事をして働いてきたか...
他人の真似できないことで勝負する 「仕事が人をつくる」(小関智弘) 岩波新書 仕事が人をつくり、人を育てる。人は働きながら、その人となってゆく。人格を形成するといっては大袈裟だけれど、その人がどんな仕事をして働いてきたか...
「まともな働き方」を考える第一歩として 「就職とは何か」(森岡孝二)岩波新書 就職環境が悪化し、学生が弱い立場に置かれた。本書の課題は、学生の就職活動はいまどうなっているかという問いに、雇用の現場はどうなっているかという...
「ぼんやり」という至福の時間を愉しむ 「ぼんやりの時間」(辰濃和男) 岩波新書 森や闇や静謐や風土生命体を失った人間は、当然のことながら、ぼんやりできる空間、時間を失い、とめどない心の破壊、という打撃を受けている。現代人...
近代文学作品から日本と日本人の在り方を再分析 「本よみの虫干し」(関川夏央) 岩波新書 根が文学嫌いであったものだから、本書中にとりあげた作品の大部分ははじめて読んだのである。この本「本よみの虫干し」は、おそまきながら「...
何となくわかってきました。「働く」ということが。 「働くということ」(黒井千次) 講談社現代新書 こうしていつの間にか、「労働」はぼくにとっての文学の主題となり、小説の出発点となった。あまりにも漠として捉え難い現代を掴む...
紙面から溢れ出ているヒッチコック愛 「ヒッチコック」(筈見有弘) 講談社現代新書 ヒッチコックの映画を深く読んでいくと、アイデンティティの追究、人間の内部における善と悪の葛藤、アモラルな視点、神の高見からの人間観察といっ...
まだまだ本を愛している人間がたくさんいる 「本は、これから」(池澤夏樹編) 岩波新書 ここに集められた文章全体の傾向を要約すれば、「それでも本は残るだろう」ということになる。あるいはそこに「残ってほしい」や、「残すべきだ...
サカナからホモ・サピエンスへ、その壮大なドラマ 「サピエンス前史」(土屋健) 講談社ブルーバックス ホモ・サピエンスは、突如として誕生したわけではありません。現在へと連綿と続く進化の果てに生まれました。私たちのからだをつ...
日本語にぎっしり詰まっている不思議や魅力 「日本語はおもしろい」(柴田武) 岩波新書 たのしい日本語の話題十五章は、構造をもった「言語」と、それの時代による「変動」、それらの中心にいる「人間」、この三つのことにしぼられる...
現在の地球へと連なる、哺乳類の時代 「生命の大進化40億年史 新生代編」(土屋健)講談社ブルーバックス 新生代は、約6600万年前から現在まで。古生代や中生代と比べると圧倒的に短い期間です。しかし地層に残るさまざまな&#...