「ぼくらの中の発達障害」(青木省三)
発達障害は「文化」、ぼくもあなたも発達障害。 「ぼくらの中の発達障害」(青木省三) ちくまプリマー新書 発達障害とは一つの文化であり、同時に多くの人の内にもある文化だと、僕は思っている。発達障害を持ち、さまざまな生きづら...
発達障害は「文化」、ぼくもあなたも発達障害。 「ぼくらの中の発達障害」(青木省三) ちくまプリマー新書 発達障害とは一つの文化であり、同時に多くの人の内にもある文化だと、僕は思っている。発達障害を持ち、さまざまな生きづら...
これは「食レポ」ならぬ「殺レポ」か? 「日本に於けるクリップン事件」(谷崎潤一郎)(「潤一郎ラビリンスⅡ」)中公文庫 クラフト・エビングに依って「マゾヒスト」と名づけられた一種の変態性慾者は、云う迄もなく異性に虐待される...
乞食道を精進する、師弟二人。 「神様、お慈悲を!」(リール/山崎恒裕訳)(「百年文庫093 転」)ポプラ社 大聖堂の南玄関の一等地をあてがわれ、許可書まで手に入れている物乞いのハンス。老境にさしかかった彼は、同業の若者・...
南極大陸は過酷、いや結構楽しそう 「クマムシ調査隊、南極を行く!」(鈴木忠)岩波ジュニア新書 小さな動物で、体長は一ミリにも満たない。顕微鏡のレンズをのぞくと、四対八本の脚でノコノコと歩く姿に、思わず「カワイイ…」とつぶ...
不条理な状態も慣れ次第で当たり前 「耳の値段」(安部公房)(「R62号の発明・鉛の卵」)新潮文庫 ある善良な大学生が、なにかのはずみで留置場にほうりこまれた。なぜそういうことになったのか、思い当るふしはぜんぜんなかった。...
押し寄せる現実的な恐怖、しかし最後に清涼剤 「黒い小屋」(コリンズ/中島賢二訳)(「夢の女・恐怖のベッド 他六篇」) 岩波文庫(「百年文庫093 転」)ポプラ社 おねえちゃんは今、この家で一人っきりなんだよな。可愛い声で...
不登校についての新しい気づきが得られる 「脇役になれない子どもたち」(桑島隆二)アメージング出版 日本の不登校対策は完全に行き詰まってしまったのです。社会で働く多くの大人たちは、ありのままの自分を受け入れて生活しています...
ホームドラマから一転、エロ系ミステリへ 「蝙蝠男」(横溝正史)(「七つの仮面」)角川文庫(「青蜥蜴」)双葉社 受験のために深夜まで勉強していた由紀子は、偶然にも部屋の窓から向かいのアパートで起きた殺人事件を目撃してしまう...
擬態して周囲と同化する力=消滅(ディスパリション) 「オノレ・シュブラックの失踪」(アポリネール/菅野昭正訳)(「集英社ギャラリー世界の文学8」) 集英社 綿密きわまる捜査にもかかわらず、警察は、オノレ・シュブラックの失...
公務員とはこんなにも魅力のある仕事だったのか! 「公務員という仕事」(村木厚子) ちくまプリマー新書 公務員という仕事はとてもおもしろく、また、世の中の役に立つ、価値のある仕事です。そして、それを通じて自分自身が大いに成...