「窓のふくろう」(コール夫妻)
キーワードは「正統派」「典型性「端正な」 「窓のふくろう」(コール夫妻/井上勇訳)(「世界推理短編傑作集3」) 創元推理文庫 ウィルスンとプレンタガストは散歩の途中、「ひとごろしだあ」と叫ぶ人物に出くわす。屋敷の中に踏み...
キーワードは「正統派」「典型性「端正な」 「窓のふくろう」(コール夫妻/井上勇訳)(「世界推理短編傑作集3」) 創元推理文庫 ウィルスンとプレンタガストは散歩の途中、「ひとごろしだあ」と叫ぶ人物に出くわす。屋敷の中に踏み...
「密室殺人」と「首なし死体」の二大王道トリック 「秘密の庭」(チェスタトン/中村保男訳)(「ブラウン神父の童心」)創元推理文庫 ヴァランタン家のパーティーの最中、正体不明の男の死体が発見される。それは首と胴が切り離された...
安眠空間が「殺人マシン」と化す恐怖 「恐怖のベッド」(コリンズ/中島賢二訳)(「夢の女・恐怖のベッド 他六篇」) 岩波文庫 全身の血が凍り付いたような気がしました。私は枕の上で首を巡らし、絵の中の男に目を凝らすことで、本...
共通するのは「滅びの美学」 「黒猫・アッシャー家の崩壊」(ポー/巽孝之訳)新潮文庫 一見ヨーロッパ的に見えるポー作品の随所に、彼の生きた南北戦争以前のアメリカ史が影を落としている。ポーがいったい何を書き何を隠したのか―そ...
科学探偵、人柄の悪さはホームズ以上 「イギリス製濾過器」(ロバーツ/井上一夫訳)(「世界推理短編傑作集3」) 創元推理文庫 ローマを訪れていた「わたし」とホークスは、案内役を務めていたドルシーから、日中に訪問したリボッタ...
「道化師の爆弾」の導火線に火がついた 「跛蛙」(ポー/渡辺啓助訳)(「ポー傑作集」)中公文庫 ホップフロッグ(ちんば蛙/巽孝之訳)(「モルグ街の殺人・黄金虫」)新潮文庫 王のお抱え道化師「跛蛙」は、一寸法師かつ跛であった...
アリクスは生き延びられるか、それとも… 「ナイチンゲール荘」(クリスティ/田村隆一訳)(「リスタデール卿の謎」) ハヤカワ文庫 「夜鶯荘」(クリスティ/中村能三訳)(「世界推理短編傑作集3」) 創元推理文庫 ジェラルドと...
つまり「ヤング・シャーロック」を味わう 「グロリア・スコット号」(ドイル/日暮雅通訳)(「シャーロック・ホームズの回想」) 光文社文庫 ホームズが「わたし」に見せた短い手紙、それはまったく意味をなさない文章だった。しかし...
欲望渦巻く富裕層社会の入り口としての「青列車」 「青列車の秘密」(クリスティ/青木久恵訳) ハヤカワ文庫 青列車のコンパートメント内で資産家令嬢ルースが殺害される。超高価な宝石が奪われていたため、当初は列車強盗の仕業と思...
読み手は五里霧中を彷徨うように 「物言ふ心臓」(ポー/渡辺温訳)(「ポー傑作集」)中公文庫 「告げ口心臓」(ポー/小川高義訳)(「黒猫/モルグ街の殺人」) 光文社古典新訳文庫 貴方は私を狂人だと思ふでせう。狂人は何も知つ...