「アルセーヌ・ルパンの逮捕」(ルブラン)
あっと驚く結末、ルパンの正体は? 「アルセーヌ・ルパンの逮捕」(ルブラン/堀口大學訳)(「強盗紳士」)新潮文庫 「僕」の乗った船に、アルセーヌ・ルパンが乗船しているという。そしてそれは一等船室の単独乗客で、頭文字がR、金...
あっと驚く結末、ルパンの正体は? 「アルセーヌ・ルパンの逮捕」(ルブラン/堀口大學訳)(「強盗紳士」)新潮文庫 「僕」の乗った船に、アルセーヌ・ルパンが乗船しているという。そしてそれは一等船室の単独乗客で、頭文字がR、金...
これだけ悪人然とした犯人も珍しい 「まだらの紐」(ドイル/日暮雅通訳)(「シャーロック・ホームズの冒険」) 光文社文庫 恐怖に怯えた依頼者・ヘレンは、自らの身の上に起きた怪しい一件をホームズに語る。二年前に急死した姉は、...
ヴァルモン、いったい腕が立つのか無能なのか… 「手掛かりは銀の匙」(バー/田中鼎訳)(「ヴァルモンの功績」)創元推理文庫 ギブス氏から受けた依頼は、晩餐会の席上で盗まれた紙入れを取り戻すことだった。会の参加者は氏の他に六...
倒叙形式、科学捜査、そしてソーンダイク博士 「オスカー・ブロズキー事件」(フリーマン/大久保康雄訳)(「世界推理短編傑作集2」) 創元推理文庫 サイラスはブロスキー殺害を決行する。彼のポケットにはやはり大粒のダイヤモンド...
どう見ても「紳士」とはいいかねます 「赤い絹のショール」(ルブラン/堀口大學訳)(「ルパンの告白」)新潮文庫 「赤い絹の肩かけ」(ルブラン/井上勇訳)(「世界推理短編傑作集2」) 創元推理文庫 往来を歩きながらオレンジの...
的を外す推理のホームズ、ナイスな一言のワトスン 「黄色い顔」(ドイル/日暮雅通訳)(「シャーロック・ホームズの回想」) 光文社文庫 依頼人マンロウの願いは、妻への疑念を払拭して欲しいということだった。彼の妻・エフィーは、...
実行に移される爆弾テロ、その結果は? 「爆弾の運命」(バー/田中鼎訳)(「ヴァルモンの功績」)創元推理文庫 吾輩はフランス政府に免職された。無実の人間を逮捕したからではない。それしきのこと何十回もあったが、お咎めはなかっ...
味わいどころはブラウン神父のキャラクター 「奇妙な足音」(チェスタトン/中村保男訳)(「ブラウン神父の童心」) 創元推理文庫 「奇妙な足音」(チェスタトン/中村保男訳)(「世界推理短編傑作集2」) 創元推理文庫 もし読者...
狂気か、それともブラックユーモアか 「タール博士とフェザー教授の療法」(ポー/巽孝之訳)(「大渦巻への落下・灯台」)新潮文庫 南仏旅行中の「わたし」は、以前より関心を持っていたマイヤール氏経営の精神病院へ見学を申し入れる...
探偵小説の源流は、こんなにも魅力に溢れた世界 「世界推理短編傑作集1」(江戸川乱歩編)創元推理文庫 「盗まれた手紙 ポオ」「助けてくれるんなら誰にだって五万フラン払うよ」という警視総監の言葉を聞いたデュパンは、小切手を受...