「マスグレイヴ家の儀式書」(ドイル)
歴史の闇と知性が交差する、ホームズ永遠の傑作 「マスグレイヴ家の儀式書」(ドイル/日暮雅通訳)(「シャーロック・ホームズの回想」) 光文社文庫 ホームズはワトソンに、かつて手がけた不思議な事件の顛末を語る。旧友の家で、不...
歴史の闇と知性が交差する、ホームズ永遠の傑作 「マスグレイヴ家の儀式書」(ドイル/日暮雅通訳)(「シャーロック・ホームズの回想」) 光文社文庫 ホームズはワトソンに、かつて手がけた不思議な事件の顛末を語る。旧友の家で、不...
最後まで正体を明かさない「わたし」 「おまえが犯人だ」(ポー)(「モルグ街の殺人・黄金虫」)新潮文庫 資産家シャトルワージーが行方不明となる。親友グッドフェロウが冷静な対応を呼びかける中、甥ペ二フェザーが「伯父は殺された...
心理的リアリティの勝利 「偶然の審判」(バークリー/中村能三訳)(「世界推理短編傑作集3」) 創元推理文庫 クラブに入ったウィリアムズは、自分宛に届いたチョコレートを、同じ会員のベリズフォードに受け渡す。帰宅してから彼は...
「密室犯罪」「人間消失」「犯人設定」すべてにおいて革新的 「黄色い部屋の謎」(ルルー/平岡敦訳) 創元推理文庫 深夜に令嬢のただならぬ悲鳴と銃声を聞きつけた博士は、使用人とともに寝室に向かう。鍵のかかっていたドアを破ると...
ミステリというシステムのバグを突くレドマンの企て 「完全犯罪」(レドマン/村上啓夫訳)(「世界推理短編傑作集3」) 創元推理文庫 「このことには疑念の余地がないと思うね」「完全犯罪は可能だよ。ただ、それには完全な犯人が必...
キーワードは「正統派」「典型性「端正な」 「窓のふくろう」(コール夫妻/井上勇訳)(「世界推理短編傑作集3」) 創元推理文庫 ウィルスンとプレンタガストは散歩の途中、「ひとごろしだあ」と叫ぶ人物に出くわす。屋敷の中に踏み...
「密室殺人」と「首なし死体」の二大王道トリック 「秘密の庭」(チェスタトン/中村保男訳)(「ブラウン神父の童心」)創元推理文庫 ヴァランタン家のパーティーの最中、正体不明の男の死体が発見される。それは首と胴が切り離された...
安眠空間が「殺人マシン」と化す恐怖 「恐怖のベッド」(コリンズ/中島賢二訳)(「夢の女・恐怖のベッド 他六篇」) 岩波文庫 全身の血が凍り付いたような気がしました。私は枕の上で首を巡らし、絵の中の男に目を凝らすことで、本...
共通するのは「滅びの美学」 「黒猫・アッシャー家の崩壊」(ポー/巽孝之訳)新潮文庫 一見ヨーロッパ的に見えるポー作品の随所に、彼の生きた南北戦争以前のアメリカ史が影を落としている。ポーがいったい何を書き何を隠したのか―そ...
科学探偵、人柄の悪さはホームズ以上 「イギリス製濾過器」(ロバーツ/井上一夫訳)(「世界推理短編傑作集3」) 創元推理文庫 ローマを訪れていた「わたし」とホークスは、案内役を務めていたドルシーから、日中に訪問したリボッタ...