「株式仲買店員」(ドイル)
終わってみれば、「赤毛組合」的テイスト 「株式仲買店員」(ドイル/日暮雅通訳)(「シャーロック・ホームズの回想」) 光文社文庫 株式仲買人の依頼人は、奇妙な出来事をホームズに相談する。バーミンガムの会社の営業支配人として...
終わってみれば、「赤毛組合」的テイスト 「株式仲買店員」(ドイル/日暮雅通訳)(「シャーロック・ホームズの回想」) 光文社文庫 株式仲買人の依頼人は、奇妙な出来事をホームズに相談する。バーミンガムの会社の営業支配人として...
その面白さは、殺人事件に限っていないこと 「シャーロック・ホームズの冒険」(ドイル/日暮雅通訳)光文社文庫 64年に及んだヴィクトリア女王の治世が末期を迎えた19世紀末には、大英帝国の繁栄とは裏腹に、社会のあちこちにいく...
そこには殺人もなく、詐欺もなく、 「独身の貴族」(ドイル/日暮雅通訳)(「シャーロック・ホームズの冒険」) 光文社文庫 披露宴の席上から姿を消した花嫁。依頼人サイモン卿はやつれた顔でホームズに捜査を依頼する。卿との会談を...
これだけ悪人然とした犯人も珍しい 「まだらの紐」(ドイル/日暮雅通訳)(「シャーロック・ホームズの冒険」) 光文社文庫 恐怖に怯えた依頼者・ヘレンは、自らの身の上に起きた怪しい一件をホームズに語る。二年前に急死した姉は、...
的を外す推理のホームズ、ナイスな一言のワトスン 「黄色い顔」(ドイル/日暮雅通訳)(「シャーロック・ホームズの回想」) 光文社文庫 依頼人マンロウの願いは、妻への疑念を払拭して欲しいということだった。彼の妻・エフィーは、...
探偵小説の源流は、こんなにも魅力に溢れた世界 「世界推理短編傑作集1」(江戸川乱歩編)創元推理文庫 「盗まれた手紙 ポオ」「助けてくれるんなら誰にだって五万フラン払うよ」という警視総監の言葉を聞いたデュパンは、小切手を受...
ホームズが煽る秘密結社の「恐怖」 「オレンジの種五つ」(ドイル/日暮雅通訳)(「シャーロック・ホームズの冒険」) 光文社文庫 嵐の夜にホームズを訪れた青年は、奇怪な事件を打ち明ける。彼の伯父と父親が、正体不明の団体から五...
名探偵と対等に渡り合う切れ者警部登場 「ウィステリア荘」(ドイル/日暮雅通訳)(「シャーロック・ホームズ最後の挨拶」) 光文社文庫 「グロテスクな体験」をしたという人物・エクルズがホームズに調査を依頼する。親しくなった友...
味わいどころはずばり「ホームズの探偵術」 「緑柱石の宝冠」(「シャーロック・ホームズの冒険」)(ドイル/日暮雅通訳)光文社文庫 大銀行頭取・ホールダーは、ある高貴な人物への融資の担保として、「緑柱石の宝冠」を預かる。ある...
奇妙な発端、ありふれた殺人事件 「ボール箱」(ドイル/日暮雅通訳)(「シャーロック・ホームズの回想」) 光文社文庫 一人暮らしで人づきあいのほとんどない女性・クッシングに送られてきたボール箱には、切り取られた人間の耳が二...