「黄金仮面(少年探偵)」(江戸川乱歩)
怪盗ルパン登場!やっぱりジュヴナイル 「黄金仮面(少年探偵)」(江戸川乱歩) ポプラ社 「明智君、きみはいまみょうなことをいったね」「波越君、黄金仮面こそ、アルセーヌ=ルパンだったんだよ」「フランスの怪盗ルパンが、どうし...
怪盗ルパン登場!やっぱりジュヴナイル 「黄金仮面(少年探偵)」(江戸川乱歩) ポプラ社 「明智君、きみはいまみょうなことをいったね」「波越君、黄金仮面こそ、アルセーヌ=ルパンだったんだよ」「フランスの怪盗ルパンが、どうし...
怪盗ルパン登場!もはやジュヴナイル 「黄金仮面」(江戸川乱歩)(「江戸川乱歩全集第7巻」)光文社文庫 「明智君、今云った妙なことは、あれは一体どういう意味だね」「黄金仮面はアルセーヌ・ルパンだ。突飛に聞えるかも知れない。...
本格探偵小説と社会派推理の見事な融合 「検事霧島三郎」(高木彬光) 角川文庫 光文社文庫 婚約者・恭子の父親・竜田弁護士に殺人の嫌疑がかかる。妾宅で愛人が殺害され、現場でヘロインが発見されたのだ。竜田弁護士は失踪、続いて...
加賀美のとった「異様な行動」の意味は何か? 「緑亭の首吊男」(角田喜久雄)(「霊魂の足」)創元推理文庫 加賀美が足を運んだ緑亭は、数日前に殺人事件があった店だった。片目の男・橋本が殺害され、店の主人・松太郎が首吊り自殺を...
映画が描く、古い時代の終焉 「シナリオ 悪霊島」角川文庫 あの事件はぼくにとって何だったのか?そしてあの島は?たしかに血なまぐさい風が島を襲いあれ狂ったけれども、今思うにあの島での一か月の日々こそ、もう二度と足を踏み入れ...
金田一最終作!圧巻のシリーズ集大成 「悪霊島」(横溝正史)角川書店 「悪霊島(上)」「悪霊島(下)」(横溝正史)角川文庫 米国で成功した富豪・越智竜平が凱旋帰島し、不穏な空気が漂う刑部島。依頼人の命を受けて金田一は島に渡...
正義対邪悪!わかりやすい構図のリライト版 「地獄の仮面」(江戸川乱歩)ポプラ社 三谷が愛した女性・しず子を狙う怪人「唇のない男」。怪人は音もなく現れ、煙のように消え去る。しず子の息子・茂が誘拐され、続いてしず子もまた行方...
少年探偵団シリーズに創作の軸足を移すかのような… 「吸血鬼」(江戸川乱歩)(「江戸川乱歩全集第6巻」)光文社文庫 三谷が愛した女性・倭文子を狙う怪人「唇のない男」。怪人は音もなく現れ、煙のように消え去る。倭文子の息子・茂...
語り手「私」による法廷実況中 「破戒裁判」(高木彬光)角川文庫 裁判を劇にたとえるなら、その主役は、ほとんどすべての場合が被告人である。ただ、この〈破戒裁判〉だけは、私も主役が弁護人だったと認めないわけにはいかない。百谷...
百谷弁護士の活躍場面はどこ? 「誘拐」(高木彬光)角川文庫 悪徳金融業者・井上の一人息子が誘拐される。警察が捜査を進めるが、その中で井上家のスキャンダルが次々に発覚していく。犯人の用意周到な手口に翻弄される捜査陣。まった...