「團十郎切腹事件」(戸板康二)
ベッド・ディテクティヴによる歴史ミステリ 「團十郎切腹事件」(戸板康二)(「楽屋の蟹 中村雅楽と日常の謎」) 河出文庫 「私」と層雲堂主人に、雅楽は八代目團十郎の切腹事件につながる、瑠璃五郎失踪事件の謎について語り始める...
ベッド・ディテクティヴによる歴史ミステリ 「團十郎切腹事件」(戸板康二)(「楽屋の蟹 中村雅楽と日常の謎」) 河出文庫 「私」と層雲堂主人に、雅楽は八代目團十郎の切腹事件につながる、瑠璃五郎失踪事件の謎について語り始める...
善悪の境目不明、横溝作品史上最大の混戦 「神変稲妻車」(横溝正史)(「髑髏検校」)講談社大衆文学館文庫(「髑髏検校」)角川文庫 田沼山城守の投げつけた馬の骨は弦之丞の額を割った。何者かが山城守の所望した名笛「みすず」をす...
反則技を繰り出す豪腕記者探偵・春木三郎 「抱きつく瀕死者」(小酒井不木)(「大雷雨夜の殺人」)春陽文庫 真夜中の銀座の裏町を歩いていた新聞記者・春木。「水!」と叫んで彼に抱きついてきた男は、なんとそのまま絶命してしまう。...
完成!「化け物キャラ」路線 「江戸川乱歩全集第6巻 魔術師」(江戸川乱歩)光文社文庫 名探偵と恋愛とは縁が遠い。恋愛に限らず、謎解きに探偵のプライベートは関係がない。なんらかの謎が投げかけられたら、それをひたすら解いてい...
否応なく事件に巻き込まれてしまうのです 「隠れた手」(甲賀三郎)(「盲目の目撃者」)春陽文庫 事情があって東洋ホテルの一室に入り込んでしまった「私」は、望まぬ結婚に関わる父と娘の、隣室での会話を盗み聴いてしまう。廊下への...
探偵小説初のトロイカ体制による事件捜査 「血の文字」(黒岩涙香)(「黒岩涙香探偵小説選Ⅱ」)論創社 「余」が隣室の目科に付き従って向かったのは、殺人の現場だった。そこには財産持ちの老人が何者かに刺し殺され、さらに血で書か...
鮮烈に描かれるピカレスクロマン 「白昼の死角」(高木彬光)角川文庫 温泉宿で療養中の推理小説作家「私」が出会った男は、自身の犯した犯罪を静かに語り始める。それは専門の法律家さえも驚嘆するような、法律の死角や盲点を突いた大...
昭和初期のレア・ミステリ、「本格探偵小説」 「誰が殺したか」(浜尾四郎)(「新青年傑作選集1」)角川文庫 もし私が探偵小説作家だったら、これからお話ししようとする事件を一編の興味深い探偵小説に仕組んで発表するでしょう。し...
これはもはや家宝!圧倒的迫力の杉本一文原画 「公式 角川文庫横溝正史カバー画集」(杉本一文)角川書店 角川春樹は、カバーの切り替えを敢行、新たなイラストレーターとして白羽の矢を立てたのが、当時まだ20代半ばの新進クリエイ...
夫が殺人の容疑者!語り手「私」が味わう恐怖 「山荘の殺人事件」(甲賀三郎)(「盲目の目撃者」)春陽文庫 夫とともに「私」が出かけた、信州諏訪町にある友人・香山の別荘は、来客で賑わっていた。香山と「私」の夫は地下室での射撃...