「死仮面(オリジナル版)」(横溝正史)

「オリジナル版」。何が異なるか 「死仮面(オリジナル版)」(横溝正史) 春陽文庫 「デスマスクって、本当に死んでからでないととれないものでしょうか」。金田一のもとを訪れた依頼者はそう語った後、一つのデスマスクを取り出した...

「由利・三津木探偵小説集成①真珠郎」(横溝正史)

金田一シリーズとは雰囲気がまったく異なります 「由利・三津木探偵小説集成①真珠郎」(横溝正史)柏書房 銀座の百貨店のショーウインドウから見つかった女の首。事件はそれだけで終わらず、続いて腕、脚が見つかる。脚を発見した青年...

「金田一耕助の新冒険」(横溝正史)

原形版と完成版、ファンなら両方読んでみたい 「金田一耕助の新冒険」(横溝正史) 光文社文庫 「悪魔の降誕祭(原形版)」→「悪魔の降誕祭」金田一に電話で不安を訴えた女性は、留守中の金田一の部屋で殺害された。女性は殺人事件が...

「迷路荘の惨劇」「三つ首塔」「白と黒」(横溝正史)

嬉しくもあり残念でもある「限定」復刻カバー 「迷路荘の惨劇」「三つ首塔」「白と黒」(横溝正史)角川文庫 私はとうとう三つ首塔までたどりついた。私たちはこの塔へたどりつくまで、いったい幾日かかったのか。そして、そのあいだに...

復刊!横溝正史 2022

横溝正史没後40年&生誕120年を振り返る ホテル女王あのとき犯人がもっと用心深くドアを締めていったら、葉山チカ子と名乗るあの女もあのまま絶命していたのではないか……と、後日そのときのことを思い出すたびに、山田三吉は身震...

「金田一耕助の冒険」(横溝正史)

全11篇、金田一耕助の事件の見本市 「金田一耕助の冒険」(横溝正史) 角川文庫 「霧の中の女」霧の夜、宝飾店で女が店員を刺し殺し、宝石を奪うという事件が起きた。犯人が見つからないまま第二の事件が起きる。連れ込み宿で男が殺...