「死仮面(オリジナル版)」(横溝正史)
「オリジナル版」。何が異なるか 「死仮面(オリジナル版)」(横溝正史) 春陽文庫 「デスマスクって、本当に死んでからでないととれないものでしょうか」。金田一のもとを訪れた依頼者はそう語った後、一つのデスマスクを取り出した...
「オリジナル版」。何が異なるか 「死仮面(オリジナル版)」(横溝正史) 春陽文庫 「デスマスクって、本当に死んでからでないととれないものでしょうか」。金田一のもとを訪れた依頼者はそう語った後、一つのデスマスクを取り出した...
圧倒的なビジュアルの力で迫り来る横溝正史像 「探偵小説の鬼 横溝正史」平凡社 圧倒的な筆力で都会風コント、耽美趣味の物語、冒険活劇、捕物帳、伝奇ロマン、本格探偵小説など、時代が求める創作を発表し続けた作家・横溝正史。日本...
金田一シリーズとは雰囲気がまったく異なります 「由利・三津木探偵小説集成①真珠郎」(横溝正史)柏書房 銀座の百貨店のショーウインドウから見つかった女の首。事件はそれだけで終わらず、続いて腕、脚が見つかる。脚を発見した青年...
原形版と完成版、ファンなら両方読んでみたい 「金田一耕助の新冒険」(横溝正史) 光文社文庫 「悪魔の降誕祭(原形版)」→「悪魔の降誕祭」金田一に電話で不安を訴えた女性は、留守中の金田一の部屋で殺害された。女性は殺人事件が...
嬉しくもあり残念でもある「限定」復刻カバー 「迷路荘の惨劇」「三つ首塔」「白と黒」(横溝正史)角川文庫 私はとうとう三つ首塔までたどりついた。私たちはこの塔へたどりつくまで、いったい幾日かかったのか。そして、そのあいだに...
もしかしてアニメの「ルパン」の先駆け!? 「ルパン大盗伝」(横溝正史)(「横溝正史探偵小説選Ⅰ」)論創社 ルパンが助けた老婆は、実は掏摸だった。ルパンは老婆を尾行し、その部屋へと侵入する。だが、そこに待ち受けていたのは二...
横溝正史没後40年&生誕120年を振り返る ホテル女王あのとき犯人がもっと用心深くドアを締めていったら、葉山チカ子と名乗るあの女もあのまま絶命していたのではないか……と、後日そのときのことを思い出すたびに、山田三吉は身震...
全11篇、金田一耕助の事件の見本市 「金田一耕助の冒険」(横溝正史) 角川文庫 「霧の中の女」霧の夜、宝飾店で女が店員を刺し殺し、宝石を奪うという事件が起きた。犯人が見つからないまま第二の事件が起きる。連れ込み宿で男が殺...
まったく別の作品に生まれ変わっていると言っていいくらい 「金田一耕助の帰還」(横溝正史) 光文社文庫 「毒の矢」緑ヶ丘一帯に届けられた、「黄金の矢」を語る差出人による悪意に満ちた密告状。悪戯と考えられていたが、ついには殺...
祝・横溝正史生誕120年、作品世界はここから始まった 「恐ろしき四月馬鹿(作品集)」(横溝正史)角川文庫 「恐ろしき四月馬鹿」中学校の寄宿舎の一室に寝ていた葉山は夜中に目覚め、驚いた。同室の栗岡が血のついた短刀を行李の中...