「由利・三津木探偵小説集成①真珠郎」(横溝正史)
金田一シリーズとは雰囲気がまったく異なります 「由利・三津木探偵小説集成①真珠郎」(横溝正史)柏書房 銀座の百貨店のショーウインドウから見つかった女の首。事件はそれだけで終わらず、続いて腕、脚が見つかる。脚を発見した青年...
金田一シリーズとは雰囲気がまったく異なります 「由利・三津木探偵小説集成①真珠郎」(横溝正史)柏書房 銀座の百貨店のショーウインドウから見つかった女の首。事件はそれだけで終わらず、続いて腕、脚が見つかる。脚を発見した青年...
由利麟太郎。横溝正史の探偵小説に登場する架空の私立探偵。切れ味鋭い推理を見せる。かつて警視庁にその人ありと知られた捜査課長、訳あって一線を退いた後、探偵事務所を開設。「実に恐ろしい、思いもよらぬ事」を経験し、頭は見事な白...
由利・三津木の事件簿15 旧角川文庫から漏れた由利三津木の貴重な一篇 「迷路の三人」(横溝正史)(「由利・三津木探偵小説集成2」) 柏書房 「迷路の三人」(横溝正史)(「横溝正史探偵小説コレクション①」) 出版芸術社 肝...
未完作品、ところがその続きを読んでいたのでした 「死仮面された女」(横溝正史)(「横溝正史少年小説 コレクション③夜光怪人」)柏書房 その女の命は眼にあった。いくらか碧味をおびた瞳は、深淵のようにすんで、まじまじと物を...
謎解きよりもロマンチックを楽しみましょう 「黒衣の人」(横溝正史)(「悪魔の家」)角川文庫 去年避暑地で会った「黒衣の人」から届いた一通の手紙。そこには由紀子の兄・静馬の受けた女優殺しの冤罪の秘密が書かれてあった。手紙の...
謎解きとして楽しめる作品です 「血蝙蝠」(横溝正史)(「血蝙蝠」)角川文庫 肝試しの一番手に選ばれた通代が目的の幽霊屋敷に到着すると、その壁にはまだ生乾きの血で描いた蝙蝠の絵があった。そしてその傍らには女性の刺殺死体が横...
幻覚通りに起こる殺人事件の謎 「憑かれた女」(横溝正史)(「憑かれた女」)角川文庫 ばらばら死体の幻覚を見るようになったエマ子は、ついに酒場仲間・みさ子の血だらけの姿まで幻視するようになる。ある夜、謎の外国人に拉致同然に...
捕物帳でのネタを、翌年本作品に転用 「銀色の舞踏靴」(横溝正史)(「血蝙蝠」)角川文庫 映画を観ていた俊介の頭上に落ちてきた片方だけの銀色の舞踏靴。だが、それを落としたと思われる女は、俊介の制止を振り切り、タクシーに乗り...
由利・三津木から金田一への世代交代期の作品 「蝶々殺人事件」(横溝正史)(「蝶々殺人事件」)角川文庫 日本屈指のオペラ歌手・原さくらが、東京公演を終え、大阪公演を控えた僅かな間に行方をくらました。いつもの気まぐれだろうと...
読み手を作品世界に釘付けにして離しません。 「幻の女」(横溝正史) (「幻の女」)角川文庫 叫び声を聞いた三津木俊介が 飛び込んだホテルの部屋には、 タオルで簀巻きにされた上に 胸を抉られ、さらには 腕を切断された 女の...