「死仮面(オリジナル版)」(横溝正史)
「オリジナル版」。何が異なるか 「死仮面(オリジナル版)」(横溝正史) 春陽文庫 「デスマスクって、本当に死んでからでないととれないものでしょうか」。金田一のもとを訪れた依頼者はそう語った後、一つのデスマスクを取り出した...
「オリジナル版」。何が異なるか 「死仮面(オリジナル版)」(横溝正史) 春陽文庫 「デスマスクって、本当に死んでからでないととれないものでしょうか」。金田一のもとを訪れた依頼者はそう語った後、一つのデスマスクを取り出した...
怪しい人物はただ一人だけ、横溝の新機軸 「猟奇の始末書」(横溝正史)(「七つの仮面」)角川文庫 「猟奇の始末書」(横溝正史)(「青蜥蜴」)双葉社 白浜海岸にある洋画家・三井の別荘に遊びに来ていた金田一は、外の海に向けられ...
女子高生名探偵、白井澄子の冒険 「死仮面(完全版)」(横溝正史)(「死仮面」)春陽文庫 「デスマスクって、本当に死んでからでないととれないものでしょうか」。金田一のもとを訪れた依頼者はそう語った後、一つのデスマスクを取り...
作品と作者・横溝に、より接近することができる 「不死蝶(雑誌連載版)」(横溝正史)(「横溝正史探偵小説選Ⅴ」)論創社 信州射水を訪れたブラジルの大富豪の養女・マリ。彼女の母は23年前にこの地で鍾乳洞殺人事件を起こした女・...
金田一耕助の事件簿072 ようやく始まり唐突に終わる殺人事件 「日時計の中の女」(横溝正史)(「七つの仮面」)角川文庫 あの日時計殺人事件の犯人はほかにある。庭の日時計から遺体が発見された家屋の持ち主の妻は、過去の事件の...
金田一耕助の事件簿031b 「改稿途中作品」、よりおどろおどろしく 「首・改訂増補版」(横溝正史)(「消すな蠟燭」)出版芸術社 髪の下からかっと見開いた眼が物凄い。口は半分ひらいていて、黒ずんだ舌がダラリとのぞいている。...
金田一耕助の事件簿070 横溝正史七十二歳にして完成させた一大傑作 「仮面舞踏会」(横溝正史)角川文庫 避暑地・軽井沢で起きた殺人事件。被害者は有名な映画女優・鳳千代子の三番目の夫だった。しかし千代子の前夫であった男二人...
金田一耕助の事件簿061 正体不明の怪人「雨男」が暗躍するエログロ・ミステリ 「悪魔の寵児」(横溝正史)角川文庫 無名の画家と心中を図った実業家・風間の妻。だが、その死には疑念が生じていた。直前に情死の予告ともとれる挨拶...
金田一耕助の事件簿015 味わえ!横溝正史の仕掛けの細やかさ 「犬神家の一族」(横溝正史)角川文庫 彼女はきっとはじめからそのつもりで、佐清を罠におとしたにちがいない。彼女ははじめから時計のどこかに、佐清の指紋をとるつも...
金田一耕助の事件簿026 本当に横溝作品か!?色濃く薫る乱歩テイスト 「幽霊男」(横溝正史)角川文庫 裏通りのいかがわしいヌードモデル斡旋業者「共栄美術倶楽部」。そこに現れた異様な風体の人物・幽霊男に指名されたモデルが、...