「シェイクスピア物語」(ラム)
シェイクスピア作品のエッセンスを堪能する 「シェイクスピア物語」(ラム/矢川澄子訳)岩波少年文庫 海のなかの、とある島です。住民は二人きりで、プロスペロという老人と、その娘のミランダという、なかなかきれいな乙女でした。ミ...
シェイクスピア作品のエッセンスを堪能する 「シェイクスピア物語」(ラム/矢川澄子訳)岩波少年文庫 海のなかの、とある島です。住民は二人きりで、プロスペロという老人と、その娘のミランダという、なかなかきれいな乙女でした。ミ...
状況が身近に感じられて仕方ありません 「鳥」(デュ・モーリア/務台夏子訳)(「鳥 デュ・モーリア傑作集」) 創元推理文庫 夜、窓を打つコツコツという音。気になったナットは窓を開けるが、そこから飛び込んできたのは一羽の鳥だ...
「神の思し召し」の意味するところ 「ねじれ首のジャネット」(スティーブンスン/ 高松雄一・高松禎子訳)(「マーカイム・壜の小鬼 他五篇」) 岩波文庫 スーリス師がおぞましい雰囲気に包まれて生きているのには理由があった...
強大な魔法使い、怠け者の青年、そして健気な娘。 「聲のする島」(スティーブンスン/中村徳三郎訳)(「南海千一夜物語」)岩波文庫 ケオラの舅・カラマケは魔法使いであり、貝殻を新品の銀貨に変えてしまうのだった。二人は夜の海を...
リットン×岡本綺堂=最強オカルト・ユニット 「貸家」(リットン/岡本綺堂訳)(「世界怪談名作集」)河出文庫 「われわれは最近思いもつかないことに出逢ったよ。ロンドンのまんなかに化け物屋敷を見つけたぜ」「ほんとうか。何が出...
シンプルでリアルな悪魔の契約、しかし… 「瓶の妖鬼」(スティーブンスン/中村徳三郎訳)(「南海千一夜物語」)岩波文庫 「その硝子は地獄の火で燒きがいれられてあり、中に小鬼が住んでいるんです。この瓶を買うと、小鬼はその人の...
「相手の顔にすっかり欺されてしまった」三作品 「百年文庫058 顔」ポプラ社 百年文庫第58巻、テーマは「顔」。これが難しい。顔の美醜などではありません。カバー裏の紹介文の末尾には「欺かれる快感をどうぞ」の一文が。つまり...
いったい誰がどう「追いつめられ」るのか? 「追いつめられて」(ディケンズ/小池滋訳)(「ディケンズ短篇集」)岩波文庫(「百年文庫058 顔」)ポプラ社 友人の保険の相談で「私」の事務所を訪問した紳士スリンクトンは、最近、...
ハーディの頭脳の中の「運命の神」は、いったい 「呪われた腕」(ハーディ/河野一郎訳)(「呪われた腕」)新潮文庫 前夫が再婚するという話を聞き、冷静さを失うローダ。彼女は夜、その新妻が寝室に現れて胸の上に腰掛け、左手を見せ...
聖なるクリスマスに幽霊話? 「婆やの話」(ギャスケル/松岡光治訳)(「ギャスケル短篇集」)岩波文庫 「婆や」がロザモンド嬢を連れて移り住んだファーニヴァル館は、二人の老婦人とわずかな使用人だけの住む大きな屋敷だった。冬の...