「明暗」(夏目漱石)③
漱石は本作品を完成させるつもりだったのか? 「明暗」(夏目漱石)新潮文庫 前々回は本作品の 個性的な登場人物について、 前回は視点人物の移動がもたらす 効果について書きました。 魅力のつきない作品であり、 未完成で終わっ...
漱石は本作品を完成させるつもりだったのか? 「明暗」(夏目漱石)新潮文庫 前々回は本作品の 個性的な登場人物について、 前回は視点人物の移動がもたらす 効果について書きました。 魅力のつきない作品であり、 未完成で終わっ...
視点人物の移動と実況中継される心理戦 「明暗」(夏目漱石)新潮文庫 昨日、本作品は他のどの漱石作品とも 違っていると書き、その一つとして 個性的な登場人物について述べました。 本作品のもう一つの特徴は、 三人称で書かれ、...
一癖も二癖もある人物が作品中に蠢いている 「明暗」(夏目漱石)新潮文庫 周囲に円満な関係を 示そうとする津田と、 夫から愛されようと願うお延との 夫婦関係はしっくりいっていない。 二人は津田の妹・秀子や 津田の上司・吉川...
全てのことが「上」「下」で対比される構造 「変な音」(夏目漱石) (「文鳥・夢十夜」)新潮文庫 入院中の「自分」は 隣室から聞こえる 大根をするような「変な音」が 気になって仕方がない。 三ヶ月後に再入院した「自分」は、...
動けない二人、「私」と「K」 「こころ」(夏目漱石)新潮文庫 両親を亡くした「私」には財産が残されていたため、学生生活に不自由はなかった。しかし「私」は、その財産を、信頼していた叔父に奪われていたことを知り、深く傷つく。...
大人にならないと理解できない「両親の言葉」 「こころ」(夏目漱石)新潮文庫 父親の病状が悪化したため、「私」は東京へ戻るのを延期する。実家に親類が集まり、容態がいよいよ危なくなったとき、「先生」からの分厚い手紙が届く。そ...
読み手の心に鋭く突き刺さる「先生」の言葉 「こころ」(夏目漱石)新潮文庫 夏休みに由比ヶ浜へ海水浴に来ていた「私」は、不思議な雰囲気を纏った「先生」と出会う。奥様と二人で静かに暮らす「先生」は、毎月、雑司ヶ谷にある友達の...