「喜寿童女」(石川淳)
格調高き文体から繰り出される「ジョーク」 「喜寿童女」(石川淳)(「女体についての八篇 晩菊」) 中公文庫 「わたし」が手に入れた古書「妖女伝」には、喜寿祝いの夜、忽然と姿を消した江戸の名妓・花女の「その後」が書かれてあ...
格調高き文体から繰り出される「ジョーク」 「喜寿童女」(石川淳)(「女体についての八篇 晩菊」) 中公文庫 「わたし」が手に入れた古書「妖女伝」には、喜寿祝いの夜、忽然と姿を消した江戸の名妓・花女の「その後」が書かれてあ...
暗い時代に多様性を失わなかった日本文学 「日本文学100年の名作第3巻 三月の第四日曜」新潮文庫 「猫町 萩原朔太郎」詩人の「私」は、散歩の途中で方角が分からなくなり、近所の町でさえ見知らぬ場所に感じる経験を度々...
本当の願いは「誇り」を取り戻すこと 「明月珠」(石川淳) (「百年文庫035 灰」)ポプラ社 正月元日にかけた「わたし」の願い、それは自転車に乗れるようになることだった。自転車屋から中古を譲り受け、そこの娘に指南してもら...
声高に語れなかった思想が霞の向こうに見えてくる 「マルスの歌」(石川淳) (「日本文学100年の名作第3巻」) 新潮文庫 「わたし」の部屋に入ってきて 泣き出した従妹の帯子。 訳を聞くと、 姉の冬子が死んだのだという。 ...