「白昼の死角」(高木彬光)
鮮烈に描かれるピカレスクロマン 「白昼の死角」(高木彬光)角川文庫 温泉宿で療養中の推理小説作家「私」が出会った男は、自身の犯した犯罪を静かに語り始める。それは専門の法律家さえも驚嘆するような、法律の死角や盲点を突いた大...
鮮烈に描かれるピカレスクロマン 「白昼の死角」(高木彬光)角川文庫 温泉宿で療養中の推理小説作家「私」が出会った男は、自身の犯した犯罪を静かに語り始める。それは専門の法律家さえも驚嘆するような、法律の死角や盲点を突いた大...
日本ミステリ史屈指の難事件、神津敗北。 「人形はなぜ殺される」(高木彬光) 角川文庫 魔術の発表会の楽屋において、断頭手品の種の「人形の首」が何者かに盗まれる。その首は、ギロチンで首を切断された死体の傍らに転がっていた。...
本格探偵小説と社会派推理の見事な融合 「検事霧島三郎」(高木彬光) 角川文庫 光文社文庫 婚約者・恭子の父親・竜田弁護士に殺人の嫌疑がかかる。妾宅で愛人が殺害され、現場でヘロインが発見されたのだ。竜田弁護士は失踪、続いて...
語り手「私」による法廷実況中 「破戒裁判」(高木彬光)角川文庫 裁判を劇にたとえるなら、その主役は、ほとんどすべての場合が被告人である。ただ、この〈破戒裁判〉だけは、私も主役が弁護人だったと認めないわけにはいかない。百谷...
百谷弁護士の活躍場面はどこ? 「誘拐」(高木彬光)角川文庫 悪徳金融業者・井上の一人息子が誘拐される。警察が捜査を進めるが、その中で井上家のスキャンダルが次々に発覚していく。犯人の用意周到な手口に翻弄される捜査陣。まった...
殺人事件かと思えば…、壮大な歴史ロマン。 「成吉思汗の秘密」(高木彬光) 角川文庫 源義経は、衣川で殺されたのではなくて、そこから逃げ出して蒙古へわたり、成吉思汗になったのだという伝説があるじゃありませんか。ひとつこうい...
そして「魔弾の最後の一発」は誰を射貫くのか? 「魔弾の射手」(高木彬光)角川文庫 歌劇のチケットとともに神津恭介に届いた殺人予告。殺人鬼「魔弾の射手」がそこに現れるのだという。劇場におもむいた神津は、舞台上でオペラ歌手・...
「本格推理小説」+「社会派ミステリ」の魅力 「人蟻」(高木彬光)角川文庫 父の代理で出向いた白浜で、弁護士・百谷泉一郎は、旧友の警察官・近藤から、「井上力三」なる男の失踪事件について聞かされる。その名前は前日、夜の酒場で...
ヤング神津恭介の解き明かす人間消失 「わが一高時代の犯罪」(高木彬光)(「わが一高時代の犯罪」)角川文庫 一高本館時計台を舞台にして行われた寮生による肝試し。二番目に登った妻木は忽然と姿を消す。残されていたのは本人の砂時...
極彩色の刺青を思わせる緻密な作品構成 「刺青殺人事件」(高木彬光)角川文庫 極彩色の刺青を身に纏った女・絹枝と一夜を共にした研三。彼女の呼び出しに応じて自宅を訪ねた研三は、内側から鍵のかかった、いわゆる密室状態の浴室で彼...