「乗合自動車の客」(横溝正史)
一転して事件が現れ、終わる 「乗合自動車の客」(横溝正史)(「横溝正史探偵小説コレクション①」) 出版芸術社 いつものように鎌倉行きの乗合自動車に乗り込んだ「私」。そこには普段の常連客が一人もなく、知らない顔の先客が。発...
一転して事件が現れ、終わる 「乗合自動車の客」(横溝正史)(「横溝正史探偵小説コレクション①」) 出版芸術社 いつものように鎌倉行きの乗合自動車に乗り込んだ「私」。そこには普段の常連客が一人もなく、知らない顔の先客が。発...
人形佐七捕物帳040 やはり祟りか、それとも殺人事件か 「血屋敷」(横溝正史)(「完本 人形佐七捕物帳三」) 春陽堂書店 菱川流家元に伝わる「お由良様の幽霊」。その幽霊が屋敷で目撃された夜、家元・寅右衛門が刺殺される。そ...
誰が被害者、誰が加害者?独特の人情味を持つ横溝作品 「空家の怪死体」(横溝正史)(「双生児は囁く」)角川文庫 二週間前に契約が完了にしたにもかかわらず、借り手が引っ越してこない借家。不審に思った家主がのぞき込むと、そこに...
人形佐七捕物帳021 芝居の筋書きどおりに事件発生…、と思いきや 「敵討人形噺」(横溝正史)(「完本 人形佐七捕物帳二」) 春陽堂書店 佐七の乾分・辰と豆六が目撃した深夜の岩藤人形。それは夢でも幻でもなく、加賀屋の召使い...
コミカルに描かれる、昭和初期の夫婦の姿 「夫婦書簡文」(横溝正史)(「横溝正史ミステリ 短編コレクション①」)柏書房 「夫婦書簡文」(横溝正史)(「山名耕作の不思議な生活」) 角川文庫 女流作家の阿部緋紗子は、良人の謙...
人形佐七捕物帳005 人情家の人形佐七、しかし… 「山形屋騒動」(横溝正史)(「完本 人形佐七捕物帳一」) 春陽堂書店 人殺しを告げる手紙が示した橋に張り込んでいた佐七は、橋番・三平とともに川を流れてきた葛籠を見つける。...
なぜ本作品が取り残されたのか?謎です。 「赤いチューリップ」(横溝正史)(「横溝正史探偵小説選Ⅱ」)論創社 三津木と御子柴少年は曲者に拐かされている少女・早苗を保護する。彼女の父親は外務大臣の秘書で、国家機密を扱っている...
人形佐七捕物帳004 佐七の活躍で小気味よく進行していきます 「山雀供養」(横溝正史)(「完本 人形佐七捕物帳一」) 春陽堂書店 江戸の町を騒がしている盗賊・紫頭巾。その正体を、佐七は芸者・山雀のお万とにらむ。その紫頭巾...
掌編なのに突っ込みどころ満載です。しかし、 「卵と結婚」(横溝正史)(「横溝正史探偵小説選Ⅰ」)論創社 卵の表には、ありありと次のような文字が現れているではありませんか。配偶者を求む 当方二十四歳の女、農家の娘、一生食っ...
人形佐七捕物帳003 謎の女・お粂の魅力、そしてお粂を口説く佐七 「歎きの遊女」(横溝正史)(「定本 人形佐七捕物帳一」) 春陽堂書店 水の垂れそうないい女が茶を点てているのを目にした佐七と辰は、目つきの悪い浪人がその女...