「荒涼のベンチ」(H.ジェイムズ)
「恐怖」、でも最後は…、素敵な作品です。 「荒涼のベンチ」(H.ジェイムズ/大津栄一郎訳)(「ヘンリー・ジェイムズ短篇集」) 岩波文庫 婚約不履行としてケイトから訴えられたハーバート・ドッドは、やむなくその一部を支払い、...
「恐怖」、でも最後は…、素敵な作品です。 「荒涼のベンチ」(H.ジェイムズ/大津栄一郎訳)(「ヘンリー・ジェイムズ短篇集」) 岩波文庫 婚約不履行としてケイトから訴えられたハーバート・ドッドは、やむなくその一部を支払い、...
妖しい魅力を放つ毒娘と危険な罠に落ちる青年 「ラッパチーニの娘」(ホーソーン/岡本綺堂訳)(「世界怪談名作集」)河出文庫 医大生・ジョヴァンニの下宿先の主は、ラッパチーニという医師であった。彼はその娘・ベアトリーチェの美...
「私」が見たのは別人、それとも幽霊、いやいや… 「私的生活」(H.ジェイムズ/大津栄一郎訳)(「ヘンリー・ジェイムズ短篇集」) 岩波文庫 数人の知人とともにディナーを楽しんでいる「私」は、会話の中心となっているヴォードレ...
最終的に彼女の望みは何だったのか 「クローディアの秘密」(カニグズバーグ/松永ふみ子訳) 岩波少年文庫 クローディアは家出を決行する。相棒に選んだのは二番目の弟・ジェイミー。二人はそれぞれバイオリンとトランペットのケース...
「幽霊」そのものではなく、その役割を味わうべき作品 「もうひとり」(H.ジェイムズ/大津栄一郎訳)(「ヘンリー・ジェイムズ短篇集」) 岩波文庫 伯母の屋敷を相続した二人の独身老女スーザンとエミリー。孤独に飽いていた二人は...
幽霊話、暗号解読、でも最後は愛情物語 「チューリップの鉢」(オブライエン/南條竹則訳)(「不思議屋/ダイヤモンドのレンズ」) 光文社古典新訳文庫 「私」が一夏を過ごした大邸宅は、恋人・アリスの祖父のヴァン・クーレン翁が所...
すべてがそこに帰結しているビアスの構成 「空飛ぶ騎手」(ビアス/西川正身訳)(「いのちの半ばに」)岩波文庫 馬に乗ったまま、ひとりの男が空中を谷間へと下りて来るのだ。馬上の人は軍隊風にみごと直立の姿勢をとり、鞍にしかと腰...
幽霊以上に恐ろしい「現実」がそれぞれ登場します 「レサカにて戦死」「チカモーガの戦い」(ビアス/小川高義訳)(「アウクリーク橋の出来事/豹の眼」) 光文社古典新訳文庫 われわれはブレイル中尉に対して、賞賛とともに好感を抱...
笑いあり涙ありの「結婚」三作品 「百年文庫052 婚」ポプラ社 「求婚者の話 久米正雄」単刀直入を身上とする大学生「鈴木君」は、窓下を眺めていて見つけた洋傘の娘に一目惚れする。下宿を飛び出た「鈴木君」は、彼女の後を追跡す...
味わいどころは怪奇幻想・恋愛物語・勧善懲悪 「不思議屋」(オブライエン/南条竹則訳)(「不思議屋/ダイヤモンドのレンズ」) 光文社古典新訳文庫 「不思議屋ヘール・ヒッペ」。不思議屋とは何だろう?人々は尋ね合った。誰も答え...