「空飛ぶ騎手」(ビアス)
すべてがそこに帰結しているビアスの構成 「空飛ぶ騎手」(ビアス/西川正身訳)(「いのちの半ばに」)岩波文庫 馬に乗ったまま、ひとりの男が空中を谷間へと下りて来るのだ。馬上の人は軍隊風にみごと直立の姿勢をとり、鞍にしかと腰...
すべてがそこに帰結しているビアスの構成 「空飛ぶ騎手」(ビアス/西川正身訳)(「いのちの半ばに」)岩波文庫 馬に乗ったまま、ひとりの男が空中を谷間へと下りて来るのだ。馬上の人は軍隊風にみごと直立の姿勢をとり、鞍にしかと腰...
幽霊以上に恐ろしい「現実」がそれぞれ登場します 「レサカにて戦死」「チカモーガの戦い」(ビアス/小川高義訳)(「アウクリーク橋の出来事/豹の眼」) 光文社古典新訳文庫 われわれはブレイル中尉に対して、賞賛とともに好感を抱...
いろいろな味わいが愉しめるビアスの「幽霊もの」 「シロップの壼」「壁の向こう」「ジョン・モートンソンの葬儀」「幼い放浪者」(ビアス/小川高義訳)(「アウルクリーク橋の出来事/豹の眼」) 光文社古典新訳文庫 サイラス・ディ...
「虚飾を排して読み手の想像で補完させる」という文体 「幽霊なるもの」(ビアス/小川高義訳)(「アウクリーク橋の出来事/豹の眼」) 光文社古典新訳文庫 カミングス牧師がベイカーの農地を馬車で通りかかるとき、橋に立つ人影が目...
「死」という素材を用いて編み上げた短篇 「板張りの窓」「豹の目」(ビアス/小川高義訳)(「アウルクリーク橋の出来事/豹の目」) 光文社古典新訳文庫 森の奥に住んでいるマーロックは、病で妻を亡くす。悲嘆に暮れたまま眠りに落...
ビアスの場合、その「素材」がすべて「死」 「良心の物語」「夏の一夜」「死の診断」(ビアス/小川高義訳)(「アウルクリーク橋の出来事/豹の眼」) 光文社古典新訳文庫 ホーヴァーはフレイリー医師に健康上の相談をしていた。避暑...
日米恐怖小説合戦の様相を呈しています 「百年文庫017 異」ポプラ社 百年文庫6冊目は「異」。三編とも「異」な世界です。日常ではありえない「異」なものが、日常を壊します。「人でなしの恋」では「人でないもの」、「人間と蛇」...
真実はどこにあるのか 「月明かりの道」(ビアス/小川高義訳) (「アウルクリーク橋の出来事/豹の眼」) 光文社古典新訳文庫 「私」が19歳の頃、父の緊急の電報で郷里に帰ると、母が何者かに殺されたという。その日以来、父は...
最後の2行に仕掛けが施されています 「アウルクリーク橋の出来事」(ビアス/小川高義訳)(「アウルクリーク橋の出来事/豹の眼」) 光文社古典新訳文庫 ファーカーは今や橋の上で絞首刑になろうとしていた。足元の板が外され、彼は...