「括り猿の秘密」(横溝正史)
殺人鬼の佝僂女、過去の怨念か!? 「括り猿の秘密」(横溝正史)(「完本 人形佐七捕物帳二」) 春陽堂書店 ならず者がひったくった風呂敷包みから出てきたのは、若い娘の生首。それは呉服商ひさご屋の娘・お浪のものだった。生首と...
殺人鬼の佝僂女、過去の怨念か!? 「括り猿の秘密」(横溝正史)(「完本 人形佐七捕物帳二」) 春陽堂書店 ならず者がひったくった風呂敷包みから出てきたのは、若い娘の生首。それは呉服商ひさご屋の娘・お浪のものだった。生首と...
作品と連動する竹中英太郎の幻のデビュー挿画 「桐屋敷の殺人事件」(横溝正史)(「挿絵叢書 竹中英太郎(二)」)皓星社 新井巡査はふと一件の西洋館の前に立ち止まると、そこの軒灯の灯影で腕時計を眺めた。十一時二十五分。規定の...
裏向き地蔵は怪談か?事件の始まりは「謎」だらけ 「稚児地蔵」(横溝正史)(「完本 人形佐七捕物帳一」) 春陽堂書店 内藤伊賀守の下屋敷附近にある子育て地蔵が夜な夜な後ろを向くという奇っ怪な事件が続く。佐七が下屋敷の主・お...
横溝初の長篇探偵小説、名探偵・都築欣哉登場 「芙蓉屋敷の秘密」(横溝正史)(「芙蓉屋敷の秘密」)角川文庫(「横溝正史ミステリ 短篇コレクション⑤」)柏書房 警邏中の巡査が不審な男に襲撃される。意識を取り戻した巡査は、付...
いきなりお手柄の豆六、兄貴風を吹かす辰。 「蛍屋敷」(横溝正史)(「完本 人形佐七捕物帳一」) 春陽堂書店 辰と豆六が見つけた葛籠には、無数の蛍とともに包まれた女の死体が。その女・お俊を妾としていた和泉屋の旦那・京造は、...
「蟹」の刺青が暗示する女の悲しい運命とは… 「蟹」(横溝正史)(「双生児は囁く」)角川文庫 五郎が帰宅すると、部屋には物色している女がいた。その部屋は友人・二宮の留守の間、借り受けたものであり、女は「写真」を探していた。...
犬神呪術伝承の恐怖と狂犬病感染の医学的不安 「犬神」(小酒井不木)(「小酒井不木集 恋愛曲線」) ちくま文庫 私は、いま真剣になって筆を執って居る。薄暗い監房に死刑の日を待ちながら、私が女殺しの大罪を犯すに至った事情を忠...
乱歩「少年探偵団」を先取りした時代の先駆性 「紅色ダイヤ」(小酒井不木)(「小酒井不木探偵小説選」)論創社 少年科学探偵・塚原俊夫のもとに窃盗事件の予告状が届く。その予告通り、俊夫の叔父の邸宅から高価な紅色ダイヤが盗み出...
人形佐七捕物帳011 一言でいえば「肩透かし」。いえいえ、 「仮面の若殿」(横溝正史)(「完本 人形佐七捕物帳一」) 春陽堂書店 佐七・辰・豆六の目の前で、三度掏摸の茶番を見せた若い娘と町人・浪人の三人組。何かあると踏ん...
ボリューム・アップ、そしてヴァージョン・アップ 「悪魔の降誕祭」(横溝正史)(「悪魔の降誕祭」)角川文庫 金田一に電話で不安を訴えた女性は、留守中の金田一の部屋で殺害された。女性は殺人事件が起こることを予感していたらしい...