「青列車の秘密」(クリスティ)
欲望渦巻く富裕層社会の入り口としての「青列車」 「青列車の秘密」(クリスティ/青木久恵訳) ハヤカワ文庫 青列車のコンパートメント内で資産家令嬢ルースが殺害される。超高価な宝石が奪われていたため、当初は列車強盗の仕業と思...
欲望渦巻く富裕層社会の入り口としての「青列車」 「青列車の秘密」(クリスティ/青木久恵訳) ハヤカワ文庫 青列車のコンパートメント内で資産家令嬢ルースが殺害される。超高価な宝石が奪われていたため、当初は列車強盗の仕業と思...
作品構成そのものが「トリック」となる革新的スタイル 「アクロイド殺し」(クリスティ/羽田詩津子訳) ハヤカワ文庫 義子・ラルフによる犯行かと思われたアクロイド氏殺害事件。「わたし」を含めた関係者の誰もがラルフの無実を信じ...
至極真っ当な遺言状、それゆえの読めない展開 「葬儀を終えて」(クリスティ/加島祥造訳) ハヤカワ文庫 「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」コーラの一言は、リチャードの葬儀に集まった遺族の心をかき乱す。遺言執行者エ...
なかなか始まらない、進展しない、登場しない…の面白さ 「動く指」(クリスティ/高橋豊訳) ハヤカワ文庫 片田舎の町リムストックで静養していた「私」のもとに届いた誹謗中傷の手紙。この町では最近、こうした怪文書が出回っている...
見えてくる犯人像、しかし最後に… 「予告殺人」(クリスティ/田村隆一訳) ハヤカワ文庫 「殺人お知らせ申し上げます。10月29日、午後6時30分より」。奇妙な新聞広告に引き寄せられてブラックロック邸へ集まった人々。当初悪...
「書斎」と「若い女性の死体」、その顛末は… 「書斎の死体」(クリスティ/山本やよい訳) ハヤカワ文庫 「書斎に死体があるんです」。泣きじゃくるメイドの声で目覚めたバンドリー夫人。退役軍人である夫が書斎を確認すると、そこに...
名探偵は、どこにでもいるおばあちゃん 「牧師館の殺人」(クリスティ/羽田詩津子訳) ハヤカワ文庫 村中から嫌われている老大佐が、牧師館の中で殺害された。ゴシップ好きの多い田舎村・セント・メアリ・ミードは騒然となる。まもな...
読み手はクリスティの掌の上で心地よく踊らされる 「ABC殺人事件」(クリスティ/堀内静子訳) ハヤカワ文庫 ポアロの元に届いた、ABCと署名された犯罪予告状。その予告通り、Aで始まるアンドーヴァーの町でイニシャルAの老女...
描かれるポアロとヘイスティングズの横顔 「ゴルフ場殺人事件」(クリスティ/田村義進訳) ハヤカワ文庫 「事態は急を要しています」。フランス滞在中の富豪ルノーからの依頼状を受け取ったポアロが到着したときには、すでに依頼主は...
読み手に対して仕掛けられた数々の罠 「スタイルズ荘の怪事件」(クリスティ/矢沢聖子訳) ハヤカワ文庫 スタイルズ荘で起きた殺人事件。20年下の男と再婚した女主人が、何者かに毒を盛られて殺害されたのだ。招待されていた「わた...