「文鳥」(夏目漱石)②
云うに云えない思いを暗号のように作品に託した漱石 「文鳥」(夏目漱石) (「文鳥・夢十夜」)新潮文庫 漱石の「文鳥」。 ネット等で本作品を検索してみると、 「自ら世話をせず 小鳥を死なせた漱石は酷い」 「自分で死なせてお...
云うに云えない思いを暗号のように作品に託した漱石 「文鳥」(夏目漱石) (「文鳥・夢十夜」)新潮文庫 漱石の「文鳥」。 ネット等で本作品を検索してみると、 「自ら世話をせず 小鳥を死なせた漱石は酷い」 「自分で死なせてお...
漱石が最後に宛てた恋文だったのかも知れない 「文鳥」(夏目漱石) (「文鳥・夢十夜」)新潮文庫 人に薦められて「自分」は 可憐な文鳥を飼い始める。 「自分」はその文鳥を可愛がるが、 文鳥はなかなか懐こうとしない。 「自分...
三四郎と美禰子との間には… 「三四郎」(夏目漱石)新潮文庫 三四郎と「職工の妻」、 そして「三輪田のお光さん」との 関わりに注目してきました。 今回は中心人物・美禰子との 関係について 考えていきたいと思います。 親同士...
三四郎とお光さんとの間には… 「三四郎」(夏目漱石)新潮文庫 本作品の鍵を握っているのは、 美禰子以外の二人の女性であると 私は考えます。 一人は昨日書いたように、 冒頭にだけ登場する「職工の妻」です。 もう一人は 人物...
三四郎と職工の妻との間には… 「三四郎」(夏目漱石)新潮文庫 東大に合格し、 九州から上京した23歳の三四郎。 彼は大学構内の池のほとりで 団扇を手にした 若く美しい女性・美禰子を 偶然目にする。 友人・与次郎が慕う教師...
凄まじいまでの空想力です 「倫敦塔」(夏目漱石) (「倫敦塔・幻影の盾」)新潮文庫 英国留学中の「余」は、 行くあてもなく 倫敦を彷徨った後、 倫敦塔に辿り着く。 「余」はそこで、 囚人船で運ばれてきた古人たち、 殺害さ...
渾身すぎてかえってぎくしゃくしている本作品 「虞美人草」(夏目漱石)新潮文庫 本書のカバー裏を見ると、 「東大教師を辞め 職業作家になる道を選んだ 漱石渾身の一作」とあります。 しかし、各種の書評を見る限り、 渾身すぎて...
揺れ動く小野の心 「虞美人草」(夏目漱石)新潮文庫 優秀な成績で大学を卒業した 青年・小野の心は、 二人の女性の間で揺れ動く。 一人は我儘で美しい女・藤尾。 もう一人は恩師の娘で 奥ゆかしい小夜子。 かつて小野は小夜子の...
明治の文豪がホラーを書くと 「琴のそら音」(夏目漱石)(「倫敦塔・幻影の盾」)新潮文庫 「琴のそら音」(夏目漱石)(「百年文庫031 灯」)ポプラ社 心理学者の友人・津田から幽霊の話を聞いた直後、迷信好きの婆さんから「今...
「それから」は、超一級の恋愛小説です 「それから」(夏目漱石)新潮文庫 もう少し「それから」について 語らせてください。 前々回は代助の労働観について、 前回は代助の孤独について 書きました。 何度目かの再読の今回、 以...