「百年文庫058 顔」
「相手の顔にすっかり欺されてしまった」三作品 「百年文庫058 顔」ポプラ社 百年文庫第58巻、テーマは「顔」。これが難しい。顔の美醜などではありません。カバー裏の紹介文の末尾には「欺かれる快感をどうぞ」の一文が。つまり...
「相手の顔にすっかり欺されてしまった」三作品 「百年文庫058 顔」ポプラ社 百年文庫第58巻、テーマは「顔」。これが難しい。顔の美醜などではありません。カバー裏の紹介文の末尾には「欺かれる快感をどうぞ」の一文が。つまり...
いったい誰がどう「追いつめられ」るのか? 「追いつめられて」(ディケンズ/小池滋訳)(「ディケンズ短篇集」)岩波文庫(「百年文庫058 顔」)ポプラ社 友人の保険の相談で「私」の事務所を訪問した紳士スリンクトンは、最近、...
「お代わりをください」 「オリヴァー・ツイスト」(ディケンズ/加賀山卓朗訳)新潮文庫 孤児オリヴァー・ツイストは、薄粥のお代わりを求めたために激しく叱責された上、救貧院を追い出される。オリヴァーを引き取った葬儀屋のサワベ...
これはまさしくエンターテインメントです 「オリヴァー・ツイスト」(ディケンズ/加賀山卓朗訳)新潮文庫 窃盗団に引きずり込まれた孤児オリヴァー・ツイストは、優しい紳士ブラウンローに保護される。しかしその幸せもつかの間、彼は...
テーマ別お薦め本8冊File-001 悲喜こもごものクリスマス クリスマスとなりました。欧米の文学作品には、クリスマスを舞台としたものがいくつもあります。日本では単にプレゼントを贈ったりケーキを食べたりする習慣だけなので...
はじめまして、文学。~世界の文学初歩の初歩 海外作品に目を向けると、子どもたちのために書かれた作品が非常に多いことに気付かされます。ルイス・キャロルが「不思議の国のアリス」を著して以来、欧米には児童文学という枠組みがしっ...
私の中のスクルージ 「クリスマス・キャロル」 (ディケンズ/村岡花子訳)新潮文庫 精霊との邂逅の後、 スクルージは 激しい衝撃に襲われる。 しかしクリスマスの 夜明けとともに、 悪夢のような未来は まだ変えられることを ...
読み手もまた「本質をつかめない恐怖」を体験できる 「信号手」(ディケンズ/岡本綺堂訳)(「世界怪談名作集」)河出文庫 「信号手」 (ディケンズ/岡本綺堂訳)青空文庫 「私」は英国の深い谷で、鉄道の信号手と出会う。仕事に対...
全編を貫くテーマ「人生に甦った」 「二都物語」(ディケンズ/加賀山卓朗訳) 新潮文庫 前回、前々回と取り上げた本作品。 何を描いた作品なのか? フランス革命の描写が鮮烈であるため、 歴史小説の面から 語られることも多いの...
登場人物すべての個性が際立っている 「二都物語」(ディケンズ/加賀山卓朗訳) 新潮文庫 混沌とした背景の中で、 主人公ダーネイの誠実さが 鮮烈に描かれている古典的傑作、 と昨日書きました。 光っているのは 主人公だけでは...