「仮面の若殿」(横溝正史)
人形佐七捕物帳011 一言でいえば「肩透かし」。いえいえ、 「仮面の若殿」(横溝正史)(「完本 人形佐七捕物帳一」) 春陽堂書店 佐七・辰・豆六の目の前で、三度掏摸の茶番を見せた若い娘と町人・浪人の三人組。何かあると踏ん...
人形佐七捕物帳011 一言でいえば「肩透かし」。いえいえ、 「仮面の若殿」(横溝正史)(「完本 人形佐七捕物帳一」) 春陽堂書店 佐七・辰・豆六の目の前で、三度掏摸の茶番を見せた若い娘と町人・浪人の三人組。何かあると踏ん...
金田一耕助の事件簿056 ボリューム・アップ、そしてヴァージョン・アップ 「悪魔の降誕祭」(横溝正史)(「悪魔の降誕祭」)角川文庫 金田一に電話で不安を訴えた女性は、留守中の金田一の部屋で殺害された。女性は殺人事件が起こ...
人形佐七捕物帳010 正月らしくめでたく解決、だからこその「女夫捕物」! 「屠蘇機嫌女夫捕物」(横溝正史)(「完本 人形佐七捕物帳一」) 春陽堂書店 新年早々の夫婦喧嘩から家を飛び出したお粂は、路上で越後獅子の男に抱きつ...
金田一耕助の事件簿056b 仰天、不可解、予想外。でもまだ原形版! 「悪魔の降誕祭(原形版)」(横溝正史)(「金田一耕助の新冒険」)光文社文庫 金田一に電話で不安を訴えた女性は、留守中の金田一の部屋で殺害された。女性は殺...
人形佐七捕物帳022 味わうべきは、ただただ人情物語 「恩愛の凧」(横溝正史)(「完本 人形佐七捕物帳二」) 春陽堂書店 「恩愛の凧」(横溝正史)(「羽子板娘」)角川文庫 豆六は頬に大きな火傷の傷を持つ怪しい男のあとをつ...
一転して事件が現れ、終わる 「乗合自動車の客」(横溝正史)(「横溝正史探偵小説コレクション①」) 出版芸術社 いつものように鎌倉行きの乗合自動車に乗り込んだ「私」。そこには普段の常連客が一人もなく、知らない顔の先客が。発...
人形佐七捕物帳040 やはり祟りか、それとも殺人事件か 「血屋敷」(横溝正史)(「完本 人形佐七捕物帳三」) 春陽堂書店 菱川流家元に伝わる「お由良様の幽霊」。その幽霊が屋敷で目撃された夜、家元・寅右衛門が刺殺される。そ...
誰が被害者、誰が加害者?独特の人情味を持つ横溝作品 「空家の怪死体」(横溝正史)(「双生児は囁く」)角川文庫 二週間前に契約が完了にしたにもかかわらず、借り手が引っ越してこない借家。不審に思った家主がのぞき込むと、そこに...
人形佐七捕物帳021 芝居の筋書きどおりに事件発生…、と思いきや 「敵討人形噺」(横溝正史)(「完本 人形佐七捕物帳二」) 春陽堂書店 佐七の乾分・辰と豆六が目撃した深夜の岩藤人形。それは夢でも幻でもなく、加賀屋の召使い...
コミカルに描かれる、昭和初期の夫婦の姿 「夫婦書簡文」(横溝正史)(「横溝正史ミステリ 短編コレクション①」)柏書房 「夫婦書簡文」(横溝正史)(「山名耕作の不思議な生活」) 角川文庫 女流作家の阿部緋紗子は、良人の謙...