中学校3年生に薦めたい本100冊vol.1 4月

ちょっと違った世界を知る その1

読書の楽しみの一つは、
日常とは「ちょっと違った世界」に
行くことができること。
中学校3年生は大人への入り口。
これから経験するかも知れない、
あるいは絶対に
経験できないかも知れない
「ちょっと違った世界」を
描いた9冊です。

その1:
「蹴りたい背中」(綿矢りさ)

授業でのグルーピングで
「余り者」となったハツとにな川。
ハツがにな川のながめている
雑誌をのぞき込むと、
そこにはかつて会ったことのある
モデル・オリチャンが載っていた。
にな川はハツに自分の家まで
来てくれと頼み込むが…。

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その2:
「世界地図の下書き」(朝井リョウ)

両親を事故で亡くした
小学生の太輔が、
「青葉おひさまの家」で
暮らし始めて三年が過ぎた。
お姉さん的存在であった佐緒里が
卒業を機に施設を出る。
一緒に生活してきた
太輔・淳也・麻利・美保子は、
彼女のために
ある計画を立てる…。

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その3:
「初恋」(中原みすず)

愛情に飢えていた
高校生のみすずが安らげるのは、
入り浸っていた
ジャズ喫茶“B”だけだった。
ある日みすずは、
“B”で親しくなった岸から
「勝負の計画」を打ち明けられる。
それは「十二月十日の朝、
現金輸送車から金をいただく」…。

その4:
「僕は、そして僕たちはどう生きるか」
(梨木香歩)

「コペル」と呼ばれる十四歳の僕。
ある朝、コペルは
染織家の叔父ノボちゃんとともに、
不登校の親友ユージンに
会いに行く。
ユージンの従姉ショウコが加わり、
ユージンの家でのかけがえのない
一日の物語が始まる…。

その5:
「ロスト・トレイン」(中村弦)

廃線マニアの青年・牧村と
鉄道マニアの老人・平間は、
世代を超えて交流を重ねる。
ある日、平間は
「まぼろしの廃線跡」の
話をしたあと、
忽然と姿を消す。
平間のテツ仲間の
若い女性・菜月とともに牧村は、
平間の行方を捜すために…。

その6:
「ぶらんこ乗り」(いしいしんじ)

誰よりもぶらんこを
上手にこげるようになった弟は、
突然降ってきた雹によって
声を失ってしまう。
弟はぶらんこで夜を過ごし、
夜中に訪れてきた動物たちの話を
「ものがたり」に綴っていく。
「ものがたり」は、
「私」に何かを伝える…。

その7:
「あん」(ドリアン助川)

決して賑わうことのない
どら焼き店「どら春」。
雇われ店長・千太郎は
日がな一日鉄板にむかっている。
ある日、一人の老女・徳江が、
自分を雇ってほしいと
やってくる。
徳江があんを作るようになると、
どら春の売り上げは
伸び始める…。

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その8:
「雲の王」(川端裕人)

気象台に勤務する美晴は、
雨の到来を匂いで感知できる。
それは彼女が
天気を「読む」能力を持つ一族の
末裔であることを意味していた。
美晴の能力は次第に開花し、
彼女は特別研究チームへの参加を
任命される。
「空の一族」とは…。

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その9:
「未見坂」(堀江敏幸)

父親のいない
小学校4年生の「少年」は、
転校してきた友人と
自転車を走らせる。
飛行機が上空を飛ぶ
ポイントとなる、
連なる鉄塔の見える場所へと
急いだのだ。
その飛行機には、
友人の父親がカメラマンとして
同乗しているのだという…。

現代作家を中心に、
新しい感覚で書かれた作品を
選んでみました。
ここから読書の楽しみを
さらに広げていくことが
できればと思います。

若い世代が、
いきなり夏目漱石太宰治
愛読する、ということは
考えにくいと思います。
その前段階として
こうした作品を読むことが、
いずれは豊かな読書生活へと
結びつくものと信じています。

大人のみなさんもいかがでしょうか。

(2020.4.29)

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