「人間失格」(太宰治)
太宰の霊魂と交信するために本作品を読んでいる 「人間失格」(太宰治)新潮文庫 「自分」は道化に徹することにより、 社会との関わりを かろうじて保って生きてきた。 そしてそれが見破られることを 恐れている。 堀木と出会った...
太宰の霊魂と交信するために本作品を読んでいる 「人間失格」(太宰治)新潮文庫 「自分」は道化に徹することにより、 社会との関わりを かろうじて保って生きてきた。 そしてそれが見破られることを 恐れている。 堀木と出会った...
深い芸術性に裏打ちされた娯楽作品 「走れメロス」(太宰治) (「走れメロス」)新潮文庫 捕らえられたメロスは、 村に残した妹に 祝言を挙げさせるため、 3日間、刑の猶予を願い出る。 そしてその人質として 友人セリヌンティ...
某作家の返答の意味するところは何か 「トカトントン」(太宰治) (「ヴィヨンの妻」)新潮文庫 気取った苦悩ですね。 僕は、あまり同情してはいないんですよ。 十指の指差すところ、 十目の見るところの、 いかなる弁明も成立し...
「私」の書いたウソは何を表しているか 「トカトントン」(太宰治) (「ヴィヨンの妻」)新潮文庫 私はこの手紙を半分も書かぬうちに、 もう、トカトントンが、 さかんに聞えて来ていたのです。 ウソばっかり書いたような 気がし...
この金属音は何なのか 「トカトントン」(太宰治) (「ヴィヨンの妻」)新潮文庫 「トカトントン」(太宰治)(「日本文学100年の名作第4巻」) 新潮文庫 26歳の「私」は、ある悩みを 作家に書簡で打ち明ける。 それはある...
彩り豊かな豪華絢爛絵巻が展開されています 「葉桜と魔笛」(太宰治)(絵:紗久楽さわ)立東舎 「乙女の本棚」シリーズを 取り上げるのも 6冊目となりました。 先日は「女生徒」でした。 こちらも同じ太宰の作品ですが、 受ける...
妹に対する「私」の女としての嫉妬心 「葉桜と魔笛」(太宰治) (「新樹の言葉」)新潮文庫 前回本作品を取り上げ、「互いに思いやる温かく美しい嘘の物語」と紹介しました。実は丁寧に読み込むと、「美しい」だけでは済まされない部...
互いに思いやる温かく美しい「嘘」の物語 「葉桜と魔笛」(太宰治) (「新樹の言葉」)新潮文庫 「私」には二つ下の 病弱で死期の近い 寝たきりの妹がいた。 ある日、 M.Tなる男性からの手紙が 妹に届くが、 妹は心当たりが...
「秋風記」のKとは異なる太宰の理想とする女性像 「花燭」(太宰治) (「新樹の言葉」)新潮文庫 何もせず、親からの仕送りで 生活している「男爵」は、その金で貧しい仲間たちを家に招き、 酒食を供していた。 客の一人の機嫌を...