「あさきゆめみし7」(大和和紀)
行間を鮮やかに描出する、心憎いまでの演出 「あさきゆめみし7」(大和和紀) 講談社漫画文庫 匂宮の情熱的な愛情に身を任せる浮舟だが、同時に薫の献身的な愛も拒みきれない。その板挟みに悩んだ彼女は自ら命を絶つ決意をする。比叡...
行間を鮮やかに描出する、心憎いまでの演出 「あさきゆめみし7」(大和和紀) 講談社漫画文庫 匂宮の情熱的な愛情に身を任せる浮舟だが、同時に薫の献身的な愛も拒みきれない。その板挟みに悩んだ彼女は自ら命を絶つ決意をする。比叡...
「わたし」もまた墜落した存在 「空の飛びかた」(メッシェンモーザー/関口裕昭訳) 光村教育図書 ある日の散歩中、「わたし」は一羽のペンギン「やつ」と出会う。「やつ」は墜落したのだという。そして「やつ」は大真面目で空を飛べ...
運命に翻弄される美人三姉妹 「あさきゆめみし6」(大和和紀) 講談社漫画文庫 宇治で世を忍ぶ生き方をしていた八の宮を、薫は敬服し、彼のもとを度々訪問する。八の宮は自らの亡き後、二人の姫の後見を薫に請願する。一方で彼は二人...
漫画と小説、両方楽しみましょう。 「あさきゆめみし5」(大和和紀) 講談社漫画文庫 ここ数年体調を崩していた紫の上は、酷暑の中で一層衰弱する。そして秋の夕暮れ、源氏と明石中宮に看取られ、紫の上はついに帰らぬ人となる。悲嘆...
心に突き刺さる作者の指摘 「わたしのせいじゃない」(レイフ・クリスチャンソン/ 二文字理明訳/ ディック・ステンベリ絵) 岩崎書店 学校の教室で一人の男の子が泣いている。14人の級友たちはその状況に対してそれぞれ答える。...
これもまた源氏物語の一つの世界 「あさきゆめみし4」(大和和紀) 講談社漫画文庫 冷泉院の美しい容貌に玉鬘は心を奪われ、宮仕えを勧める源氏の意向に傾く。源氏はそれに先立ち、玉鬘の成人式・裳着を計画する。玉鬘を訪れた夕霧は...
現代では実現不可能、究極の男の浪漫 「あさきゆめみし3」(大和和紀) 講談社漫画文庫 源氏から娘を紫の上の養女とするよう求められた明石の君は、悩みながらもそれを受け入れる。十二歳で元服した源氏の子・夕霧は、雲居雁に想いを...
漫画の便利なところと不得手なところ 「あさきゆめみし2」(大和和紀) 講談社漫画文庫 気位の高い六条御息所は魂が遊離するようになる。葵の上は物の怪に取りつかれ、源氏の子を出産したものの落命する。朧月夜は源氏との密会の現場...
源氏物語に迫るための資料の一つとして 「あさきゆめみし1」(大和和紀) 講談社漫画文庫 光源氏は、 類い希なる美貌とともに 学問や芸能に 秀でた才を発揮する。 源氏は葵の上と結婚するが、 空蝉や軒端の荻、夕顔、 そして...
文学の新しい魅力 「乙女の本棚シリーズ(既刊7冊)」 立東舎 文学の名作を、 現代のイラストとともに 一冊の絵本に仕立てた 立東舎の「乙女の本棚」シリーズ。 2016年暮れに 太宰治「女生徒」から始まった この企画も、...