中学校2年生に薦めたい本100冊vol.11 2月

文豪への挑戦状~海外編

ぜひ若い時期に
「名作」と呼ばれる文学に
ふれて欲しいと考えています。
なぜなら「名作」は
何度読んでも飽きない、
いや読むたびに新しい発見、
新しい感動があるからです。
読み手の成長とともに、
語りかけてくるものが
少しずつ異なってくるのです。
そんな海外の文学の「名作」8冊を
セレクトしました。

その1
「林檎の木」(ゴールズワージー)

青年アシャーストは、
旅の途中に立ち寄った
片田舎の農場で、
神秘的なまでに美しい少女
ミーガンと出会う。
二人は惹かれ合い、
ある月夜の晩、
駆け落ちを約束する。
その資金を得るために
一度街へ出た彼は、
旧友と再会するが…。

その2
「若きウェルテルの悩み」(ゲーテ)

ウェルテルが舞踏会で知り合った
美しい女性・ロッテには、
すでに婚約者が決まっていた。
実らぬ恋と知りながらも
ロッテに心を惹かれる
ウェルテル。
一度は身を引いたものの、
新天地での仕事に
行き詰まった彼は、
再び舞い戻り…。

その3
「田園交響楽」(ジッド)

身よりもなく、
全く無知で動物的だった
盲目の少女ジェルトリュードは、
牧師に拾われ、その教育の下で
しだいに美しく
知性的になっていった。
しかし待ち望んでいた
開眼手術の後、
彼女は川に身を投げて
死んでしまう…。

その4
「赤毛のアン」(モンゴメリ)

独身のまま老境にさしかかった
マシュウ・マリラの兄妹は、
孤児院から男の子を
もらい受ける約束をする。
マシュウが駅から
連れて帰ってきたのは、なんと
赤髪の女の子・アンだった。
マリラはアンを
送り返そうとするが
マシュウは…。

その5
「星の王子さま」(サン゠テグジュペリ)

エンジンの故障で飛行機を
砂漠に不時着させた「僕」は、
そこで金色の髪の
小さな男の子と出会う。
彼は星を旅して
地球にたどり着いた
「王子さま」だった。
彼は「僕」に語りかける。
自分の星と自分が巡ってきた
いくつかの星について…。

その6
「秘密の花園」(バーネット)

甘やかされてそだったメアリは
愛想のない少女だった。
彼女は引き取られた先の
伯父の広い邸宅の中で
いろいろなものと出会っていく。
鳥の言葉が分かる
少年・ディコン、
奥の部屋に匿われていた
少年・コリン、
そして「秘密の花園」…。

その7
「老人と海」(ヘミングウェイ)

老漁夫サンチャゴは、
長い不漁にもめげず、
小舟に乗り、
たった一人で出漁する。
餌にかかった
巨大なカジキマグロ。
四日間の格闘の末、
老人は勝利する。
しかし帰港する途中、
その獲物は鮫によって
食いちぎられてゆく…。

その8
「初恋」(トゥルゲーネフ)

16歳の少年ウラジーミルは、
隣に引っ越してきた美しい女性
ジナイーダに恋心を抱く。
初めての恋にとまどいながらも、
彼の思いは燃え上がる。
しかし、ある日、
彼女が恋に落ちたことを知る。
相手は一体誰なのか…。

甘酸っぱいどころかほろ苦い
「林檎の木」、
思春期の切なさが胸に迫る
「若きウェルテルの悩み」、
人間の心について考えさせられる
「田園交響楽」、
アンの破天荒さが楽しい
「赤毛のアン」、
幸せとは何かを追究した
「星の王子さま」、
少年少女の成長物語
「秘密の花園」、
人間の誇りについて考えさせられる
「老人と海」
初恋の甘さと苦々しさを描いた
「初恋」。

中学校2年生でまず読み、
以後十年に一度ずつ読めば、
それぞれの素晴らしさ、
奥深さがしみじみと理解できます。
そして読むたびごとに
新しい発見と感動に出会えます。
人生の財産となるべき8冊です。

(2020.11.22)

Candid_ShotsによるPixabayからの画像

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