酒井駒子装丁画の本にはずれなし
「RDG レッドデータガール
はじめてのお使い」
(荻原規子)角川文庫

父親が勝手に決めた進学先を
泉水子が断ると、
父の友人・相楽は
息子・深行を泉水子の通う
中学校に転校させてきた。
相楽は山伏の家系であり、
深行もその能力に秀でていた。
そして泉水子は、
代々姫神が憑依する
家系の娘だった…。
私は一つの確信を持っています。
「酒井駒子装丁画の本にはずれなし」。
本書もそうした確信のもとに
購入した一冊です。
やはり面白かった!
頁をめくる手が止まりませんでした。
シリーズ化しているRDG、
その第一作です。
RDGの面白さ①
主人公は魅力に乏しい普通の女の子
小説にせよ漫画にせよ、最近は
インパクトのある主人公が流行であり、
その魅力で読ませる作品ばかりです。
RDGは違います。
主人公の少女・泉水子(いずみこ)は
およそ冴えない女の子です。
長い三つ編みお下げの髪、
赤い縁のめがねという外見に加え、
何事も消極的で人と交われない。
そんな女の子に、
不思議な能力が備わっているのです。
そのギャップに引きつけられます。
RDGの面白さ②
主人公を支える魅力豊富な登場人物
地味な主人公の周囲には、
個性豊かで派手な脇役たちが
ひしめき合います。
学力・運動能力に優れ、
人を引きつける魅力を持っているものの
二面性のある深行。
33歳でありながら20代にしか見えず、
大きな秘密を隠しながら
泉水子を守る相楽。
アメリカで活躍する超一流の
コンピューター技師でありながら
和服を常に愛用している、
泉水子の父・大成。
警視庁公安部に所属し、
常に隠密行動をとる、
姫神が現在憑いている、
泉水子の母・紫子。
普段は無口な運転手でありながら、
古武道の大家、
いざというとき優れた能力を発揮する
神官・野々村。
残念ながら第一作では
それぞれが謎めいたまま
幕を閉じるのですが、その分、
二作目以降が楽しみです。
RDGの面白さ③
じらしながら盛り上がるサスペンス
いきなり大きな事件は起きません。
電子機器を触れば
必ず壊してしまう体質の泉水子が、
学校のパソコンをすべて
ダウンさせてしまうことから始まり、
徐々に盛り上がっていきます。
まるで読み手をじらしているかのような
展開です。
それでいて物語は
寸分も弛緩していないのです。
このあと物語はどう展開するのか?
小説から始まり、漫画、アニメへと
発展したシリーズです。
遅ればせながら第一作を
読むことができました。
第二作も近々読みたいと思います。
(2021.1.2)

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