「弟子」(中島敦)
徳の人・孔子、義の人・子路 「弟子」(中島敦) (「李陵・山月記」)新潮文庫 衛の君主・霊は、 南子夫人に籠絡され、 国政を誤っている。 孔子の一行はこの衛の国に入る。 孔子は霊公に謁したが、 南子には赴かなかった。 腹...
徳の人・孔子、義の人・子路 「弟子」(中島敦) (「李陵・山月記」)新潮文庫 衛の君主・霊は、 南子夫人に籠絡され、 国政を誤っている。 孔子の一行はこの衛の国に入る。 孔子は霊公に謁したが、 南子には赴かなかった。 腹...
十牛図に照らし合わせたとき 「名人伝」(中島敦) (「李陵・山月記」)新潮文庫 飛衛をはじめ邯鄲の人々は 紀昌を天下一の名人と認めて 絶賛するが、 紀昌はその名人芸を 決して披露しようとしない。 「弓をとらない弓の名人」...
だとするとここで中島が狙ったものは何か? 「名人伝」(中島敦) (「李陵・山月記」)新潮文庫 天下第一の弓の名手を 志した紀昌は、 瞬きをしない修練に二年、 的を睨む修練に三年を費やし、 師・飛衛と並ぶに至る。 さらに上...
山月記が「虎」ならこちらは「牛」 「牛人」(中島敦)(「中島敦全集2」)ちくま文庫 斉で暮らす叔孫豹は 牛そっくりな男に 命を救われる夢を見る。 数年後、 故国魯に戻った叔孫のもとへ、 かつて契りを結んだ女が 息子を連れ...
娯楽としての「変身物語」の可能性 「山月記」(中島敦)(「李陵・山月記」)新潮文庫 旅の途中の夜、 李徴は誰かが呼ぶ声に導かれ、 夜の闇に駆けだした。 彼は、野山を軽々と駆け抜ける 自分の変化に気付く。 そして谷川の水面...
李徴は作者自身の姿の投影か 「山月記」(中島敦)(「李陵・山月記」)新潮文庫 官を辞して詩の道を志した李徴。 しかし彼の詩は 世間には認められず、 彼の容貌は峭刻を極めた。 数年後、 生活に事欠くようになった彼は 再び官...
李徴はそれ以前から人ではなくなっていた 「山月記」(中島敦)(「李陵・山月記」)新潮文庫 詩人を志した李徵(りちょう)は、 その道に挫折し、発狂し、 ついには闇の中へ消え、 虎となる。 一年後、 明け方に通りかかった 袁...
三者三様の「死にきれなかった生き様」 「李陵」(中島敦) (「中島敦全集3」)ちくま文庫 中国前漢時代、 李陵は匈奴征伐のため 漠北へと出陣する。 騎馬主力の匈奴に対して、 李陵が与えられたのは 僅かな歩兵だけであった...
「苦悩」こそ、本作品の読みどころ 「かめれおん日記」(中島敦) (「百年文庫035 灰」)ポプラ社 博物学の教員である「私」に、 船員の親戚からもらったという カメレオンを差し出した生徒。 学校で飼ってはどうかと いう...