「いのちの初夜」(北條民雄)
「生きる」ことの意味を問い直す 「いのちの初夜」(北條民雄)(「いのちの初夜」)角川文庫 「いのちの初夜」(北條民雄)(「百年文庫068 白」)ポプラ社 「いのちの初夜」(北條民雄)(「日本近代短篇小説選 昭和篇1」) ...
「生きる」ことの意味を問い直す 「いのちの初夜」(北條民雄)(「いのちの初夜」)角川文庫 「いのちの初夜」(北條民雄)(「百年文庫068 白」)ポプラ社 「いのちの初夜」(北條民雄)(「日本近代短篇小説選 昭和篇1」) ...
表題「未必の故意」の指し示すものは何か? 「未必の故意」(安部公房)(「緑色のストッキング・未必の故意」) 新潮文庫 島のヤクザ者・江口が深夜、島民たちに撲殺される。島民の多くが彼の被害に遭っていたのだ。駐在の不在を狙っ...
ただただ静かな時間が流れていく 「ネネコさんの動物写真館」(角野栄子)新潮文庫 ネネコさんが営む「動物写真館」、そこにはいろいろな注文が舞い込む。月を捕まえようとする犬、キリンと写真を撮りたい男の子、マンションでトラを飼...
一言でいえば、「狂気」の時代です。 「子どもたちの太平洋戦争」(山中恒) 岩波新書 私が生まれたのが一九三一年であり、この年、日本は満州事変と称する戦争を始めていた。それから足かけ一五年、日本は戦争をし続けた。いわゆる一...
読み手の視覚・嗅覚・聴覚に放たれる圧倒的エネルギー 「クリストファー男娼窟」(草間彌生) 角川文庫 クリストファー街の黒人美少年ヘンリーは、ヘロイン中毒で金に飢えていた。彼はヤンニーの斡旋する男性に貸し出される。今回は一...
「男」「娘」そして「鴉沼」の表すものは何か? 「鴉沼」(安部公房)(「題未定 安部公房初期短編集」) 新潮文庫(「安部公房全集002」)新潮社 一発の狼烟が合図だった。一九四五年、あの忘れ難い九月、旧市街の一角からけたた...
不条理な状態も慣れ次第で当たり前 「耳の値段」(安部公房)(「R62号の発明・鉛の卵」)新潮文庫 ある善良な大学生が、なにかのはずみで留置場にほうりこまれた。なぜそういうことになったのか、思い当るふしはぜんぜんなかった。...
彼らは教室二〇五号でいったい何を見つけるのか? 「教室二〇五号」(大石真)実業之日本社 友だちと諍いを起こし、授業をサボった六年生の友一は、物置小屋の中に不思議な地下室を見つける。恐る恐るのぞいてみると、中には二年生の明...
「僕」のつぶやきは何に対してのものなのか? 「憎悪」(安部公房)(「題未定 安部公房初期短編集」) 新潮文庫(「安部公房全集001」)新潮社 さて、更めて言うが僕が憎んだように僕は君から憎まれた。そのことについて君は何時...
ファンタジーは心の栄養です。 「春の窓」(安房直子)講談社文庫 「私」が森でつくるジャムは、味はけっして悪くはないはずなのに、一つも売れない。ある夜、小屋の中に一匹の牝鹿がいて、おいしそうにジャムを食べていた。牝鹿はジャ...