「百年文庫048 波」
波頭に立たされたとき、人はどう生きるべきか 「百年文庫048 波」ポプラ社 「俊寛 菊池寛」それは、彼が鹿ヶ谷の山荘で飲んだ如何なる美酒にも勝って居た。彼がその清冽な水を味って居る間は、清盛に対する怨みも、島に、ただ一人...
波頭に立たされたとき、人はどう生きるべきか 「百年文庫048 波」ポプラ社 「俊寛 菊池寛」それは、彼が鹿ヶ谷の山荘で飲んだ如何なる美酒にも勝って居た。彼がその清冽な水を味って居る間は、清盛に対する怨みも、島に、ただ一人...
突如として運命は敵意をあらわにし 「燈台守」(シェンキェヴィチ/吉上昭三訳)(「百年文庫048 波」)ポプラ社 わたしはくたくたに疲れ、なにがなんだかさっぱりわかりません。おわかりのように、いろんな目に会ってまいりまして...
わずか9頁、息詰まる筋書きが超スピーディに展開 「流されて」(キロガ/田中志保子訳)(「百年文庫045 地」)ポプラ社 男は何かやわらかい物を踏みつけた。と、すぐに足にかみつかれたのが分かった。前の方へ跳んで、悪態をつき...
この物語から何を学び取ればいいのか 「羊飼イエーリ」(ヴェルガ/河島英昭訳)(「カヴァレリーア・ルスティカーナ」) 岩波文庫(「百年文庫045 地」)ポプラ社 誠実な仕事ぶりが認められた羊飼いイエーリは一人前の生活ができ...
命を燃やし尽くしたかのような人物の「生涯」 「百年文庫022 涯」ポプラ社 「異父兄弟 ギャスケル」不器用で学業も仕事も上手くこなせない兄・グレゴリー。家族から冷ややかな目で見られる彼を、弟の「私」も同じように見下した態...
その正体は分厚い「暗喩」のヴェールに隠されている 「天使の蝶」(レーヴィ/関口英子訳)(「天使の蝶」)光文社古典新訳文庫 「なんの動物の骨だね?」とフランス人が尋ねると、「わからん」とイギリス人が応じた。「こんな骨は見た...
暗号で書かれたかのような、その異様な「重さ」 「流刑地」(パヴェーゼ/河島英昭訳)(「百年文庫022 涯」)ポプラ社 「流刑地」(パヴェーゼ/河島英昭訳)(「集英社ギャラリー世界の文学12」) 集英社 イタリアの南の果て...
「現実」と「異世界」の間にある「壁」 「百年文庫076 壁」ポプラ社 「ヨナ カミュ」…カンヴァス、それは全然白のままだった。その中央にヨナは実に細かい文字で、やっと判読できる一語を書き残していた。が、その言葉は、sol...
精巧な人間物語、現実感ある幻想、溢れ出る野球愛 「シューレス・ジョー」(キンセラ/永井淳訳)文藝春秋 「きみがそれを作れば、彼はやってくる」。謎の声に導かれるように、レイ・キンセラは、自ら所有するトウモロコシ畑に野球場建...