「百年文庫056 祈」
それぞれ「自身の内なる神」へ祈りを捧げていた 「百年文庫056 祈」ポプラ社 「春雪 久生十蘭」知人の娘の結婚式に出席した池田は、姪の柚子のことを考え、無念な思いをかみしめる。柚子は人生の楽しみの何も味わうことなく、二十...
それぞれ「自身の内なる神」へ祈りを捧げていた 「百年文庫056 祈」ポプラ社 「春雪 久生十蘭」知人の娘の結婚式に出席した池田は、姪の柚子のことを考え、無念な思いをかみしめる。柚子は人生の楽しみの何も味わうことなく、二十...
「冥」の意味、そして「冥利」の意味するところ 「百年文庫080 冥」ポプラ社 「メルヴィル バイオリン弾き」友人・スタンダードに紹介されたホートボーイは、明るい好人物だったが、直前に悲嘆に暮れていた「ぼく」は、その男の屈...
犯した場合には生命をもって償わなければならない 「百年文庫020 掟」(ポプラ社) 「爪王 戸川幸夫」鷹匠は若鷹に「吹雪」と名附けた。命名は野生との訣別を意味する。鷹匠の家族の一員としての再出発であった。忍従の歳月だった...
新潮文庫が創刊された1914年から2013年までの100年間に発表された短編を集大成させた全10巻。収録された作品は全部で145編。大きな活字とページ内の注釈等、読み手への配慮も十分になされている。日本文学の変遷を体感で...
日本文学は、多様なジャンルに分化し、発展し続けている 「日本文学100年の名作第10巻 バタフライ和文タイプ事務所」 新潮文庫 「バタフライ和文タイプ事務所 小川洋子」「私」の勤めるバタフライ和文タイプ...
世紀末から21世紀への転換点、進化する日本文学 「日本文学100年の名作第9巻 アイロンのある風景」新潮文庫 「アイロンのある風景 村上春樹」二月の深夜、三宅から焚き火に誘われた順子は、恋人・啓介とともに海岸へ向かう...
「野」に出る人は、孤高な魂の持ち主 「百年文庫070 野」ポプラ社 「ベージンの野 トゥルゲーネフ」夏の夜の道に迷った「私」は、ベージンの野と呼ばれる草原へ出てしまう。そこでは土地の子どもたち五人が朝まで馬番をしていた。...
第二の転換点、内省の時代に入った日本文学 「日本文学100年の名作第8巻 薄情くじら」新潮文庫 「薄情くじら 田辺聖子」「やっぱり、ケチだからよ、お父さん」木津は家族の者にこのところ、頓に、「ケチ親爺になった…」...
自分が知っている昭和の姿がそこかしこに現れている 「日本文学100年の名作第7巻 公然の秘密」新潮文庫 「鮒」(向田邦子)勝手口に置かれていたバケツには、一匹の鮒が入っていた。体長15センチほどのそれには、確かに見...
それぞれどんな「女」でしょうか。 「百年文庫041 女」ポプラ社 「洲崎パラダイス 芝木好子」宿屋の払いを済ませて外に出ると、二人の懐中には百円の金も残らなかった。義治が煙草を買っているひまに、蔦枝はあてもなく橋桁まで歩...