「靨」(横溝正史)
ミステリ、探偵小説、いや、愛情物語 「靨」(横溝正史)(「刺青された男」)角川文庫(「横溝正史ミステリ 短篇コレクション③」)柏書房(「消すな蠟燭」)出版芸術社 数年ぶりに、ある湯治宿を訪れた小説家の「私」は、その一室...
ミステリ、探偵小説、いや、愛情物語 「靨」(横溝正史)(「刺青された男」)角川文庫(「横溝正史ミステリ 短篇コレクション③」)柏書房(「消すな蠟燭」)出版芸術社 数年ぶりに、ある湯治宿を訪れた小説家の「私」は、その一室...
由利・三津木の事件簿02 由利・三津木がコンビ結成・第1事件 「石膏美人」(横溝正史)(「由利・三津木探偵小説集成1」) 柏書房 「石膏美人」(横溝正史)(「悪魔の設計図」)角川文庫 新日報社記者・三津木俊助が車で社から...
時代の流れに逆らう痛烈な批判 「日清戦争異聞(原田重吉の夢)」 (萩原朔太郎) (「猫町 他十七篇」)岩波文庫 日清戦争において、玄武門の城壁をよじ登り、門を乗り越えて敵中に降り立った英雄・原田重吉は、金鵄勲章を授章して...
朔太郎は仮想空間で羽ばたいた 「ウォーソン夫人の黒猫」 (萩原朔太郎) (「猫町 他十七篇」)岩波文庫 頭脳明晰なウォーソン夫人。 ある日、彼女が帰宅すると、 部屋の中に黒猫がいた。 どこにも入る隙間がないのに、 黒猫は...
群集の中に在っての孤独 「青猫」(萩原朔太郎) (「萩原朔太郎詩集」)新潮文庫 前回、萩原朔太郎の 「猫町」を紹介しましたので、 やはりこれを 取り上げなければなりません。 本詩集は「月に吠える」に続く、 著者の第二詩集...
若い人たちを日本文学へ誘う一冊 「猫町+心象写真」 (萩原朔太郎+心象写真制作スタッフ) KKベストセラーズ 萩原朔太郎の「猫町」に魅せられ、 こんな本まで買ってしまいました。 標題の通り、「猫町」に、 そのイメージを...
「若い人」と「明治の文学」との距離を縮める試み 「猫町」(萩原朔太郎) (絵:しきみ)立東舎 以前取り上げた 夢野久作「瓶詰地獄」 (絵:ホノジロトヲジ)と同じ 立東舎からのシリーズの一冊です。 本書も楽しく読むことがで...
確信犯的な幻影体験なのです 「猫町」(萩原朔太郎) (「日本文学100年の名作第3巻」) 新潮文庫 詩人の「私」は、散歩の途中で 方角が分からなくなり、 近所の町でさえ 見知らぬ場所に感じる経験を 度々してしまう。 「...
「詩集」はいかがですか? 「新川和江詩集」 (新川和江)ハルキ文庫 かつて自分の受け持つ学年の生徒に 読書指導をしていたときのことです。 中学校1年生80名を前に、 「君たちの中で詩集の本を持っている人、 手をあげて。」...
彼女の詩の行間にある悲しみ 「金子みすゞ童謡集」 (金子みすゞ)ハルキ文庫 私が両手をひろげても、 お空はちっとも飛べないが、 飛べる小鳥はわたしのように、 地面を速くは走れない。 私がからだをゆすっても、 きれいな音は...