「雪のシベリア」「氷河」(黒島伝治)
権力者にとっては兵卒など駒の一つにすぎない 「雪のシベリア」「氷河」(黒島伝治)青空文庫 同年兵が内地へ帰還するというのに、吉田と小村の二人は残留し、兵役が一年延長されることになった。よく働いていればその報いとして早く帰...
権力者にとっては兵卒など駒の一つにすぎない 「雪のシベリア」「氷河」(黒島伝治)青空文庫 同年兵が内地へ帰還するというのに、吉田と小村の二人は残留し、兵役が一年延長されることになった。よく働いていればその報いとして早く帰...
歴史を変えてきたのは「勇気ある弱者」たち 「豚群」(黒島伝治)(「橇/豚群」)講談社文芸文庫 「豚群」(黒島伝治)(「百年文庫083 村」)ポプラ社 小作争議が紛糾し、小作料不払いの百姓に対して、地主は飼育している豚の差...
百花繚乱の相を呈していた、大正期の日本文学 「日本文学100年の名作 第2巻 幸福の持参者」新潮文庫 「島守 中勘助」明治四十四年九月二十三日、ひどい吹きぶりのなかを島へわたった。これから「私」の住居となる家は、ほん...
軍隊という無法で不条理な腐敗組織の姿 「渦巻ける烏の群」(黒島伝治)(「日本文学100年の名作第2巻」) 新潮文庫 「渦巻ける烏の群」(黒島伝治)(「橇/豚群」)講談社文芸文庫 松木・武石の二人が所属する中隊は、シベリア...
これは明治・大正期だけのことなのだろうか 「電報」(黒島伝治) (「百年文庫083 村」)ポプラ社 前回この作品を取り上げ、 「あまりにも悲惨な明治・大正期の 労働者の実態」と書きました。 そしてこれは明治・大正期だけの...
いくら働いても貧乏から抜け出せない 「電報」(黒島伝治) (「百年文庫083 村」)ポプラ社 いくら働いても 貧乏から抜け出せない 百姓・源作は、 息子にはこのような暮らしは させたくないと願い、 息子を中学校へ通わせよ...