「あしたは戦争」
表題だけで終わればいいのですが…。 「あしたは戦争 巨匠たちの想像力・戦時体制」 ちくま文庫 いつはじまっていつ終わるのかも、誰がはじめて誰が得するのかもわからない戦争。人々は先が見えない不安の中で右往左往するしかなく...
表題だけで終わればいいのですが…。 「あしたは戦争 巨匠たちの想像力・戦時体制」 ちくま文庫 いつはじまっていつ終わるのかも、誰がはじめて誰が得するのかもわからない戦争。人々は先が見えない不安の中で右往左往するしかなく...
「錯覚」が支配する物語世界と現実 「錯覚屋繁盛記」(半村良)(「夢の底から来た男」)角川文庫 「錯覚屋繁盛記」(半村良)(「暴走する正義」)ちくま文庫 自分一人がこの世の屑と、劣等感を噛みしめていた木下は、ある日、自分に...
そうした現実との符合が連続する中で 「最終戦争」(今日泊亜蘭)(「最終戦争/空族館」)ちくま文庫 「最終戦争」(今日泊亜蘭)(「あしたは戦争」)ちくま文庫 米軍機動力の象徴、サンジャック沖に遊弋している核熱空母エンタプラ...
現代の私たちが読むと噴飯もの、でも… 「押川春浪幽霊小説集」(押川春浪) 国書刊行会 オオ、真の幽霊!真の幽霊なるものありやなしや、恐らくはなかるべし。果たしてなきかと問われれば、余は「然り」と断言することが出来ぬのであ...
行間からそこはかとなく漂ってくる時代の匂い 「幽霊小家」(押川春浪)(「押川春浪幽霊小説集」)国書刊行会 「幽霊小家」(押川春浪)(「少年小説大系第2巻押川春浪集」) 三一書房 叔父の荒井博士とともにアジア大陸探検隊に加...
だから味わってはいけない作品なのです 「カンタン刑」(式貴士)(「暴走する正義」)ちくま文庫 それにしても、カンタン刑とは!いくらなんでもひどすぎるじゃねえか。さっさと締めるなり、ギロチンで首をチョン切るなりして殺してく...
結末は人類の未来の福音か、それとも 「地球は赤かった」(今日泊亜蘭)(「最終戦争/空族館」)ちくま文庫 「地球は赤かった」(今日泊亜蘭)(「たそがれゆく未来」)ちくま文庫 窓の外に目をやった。数百万年見慣れてきた緑はただ...
もしかしたら、すでにこのような戦闘が 「戦場からの電話」(山野浩一)(「あしたは戦争」)ちくま文庫 見知らぬ者からかかってきた救助要請の電話に「私」は困惑する。「私」の自宅のすぐ近くでゲリラ戦が行われているのだという。東...
ホラー、犯罪小説、冒険、SF、最後はポルノ 「幽霊旅館」(押川春浪)(「押川春浪幽霊小説集」)国書刊行会 「現世には確かに幽霊がある。幻影を見たのでもなければ、神経の作用でもない。僕は実際目撃して、ほとんど死ぬような目に...
自らの精神を百二十年前に遡らせて味わうべし 「万国幽霊怪話」(押川春浪)(「押川春浪幽霊小説集」)国書刊行会 オオ、真の幽霊!真の幽霊なるものありやなしや、恐らくはなかるべし。果たしてなきかと問われれば、余は「然り」と断...