「源氏物語 若菜上」(紫式部)
女三の宮はどのような波風を立てるのか? 「源氏物語 若菜上」(紫式部)(阿部秋生校訂)小学館 健康に不安を抱える朱雀院は出家を望む。しかし後に残す最愛の娘・女三の宮の将来が心配でならない。熟慮の結果、源氏の妻とする道を選...
女三の宮はどのような波風を立てるのか? 「源氏物語 若菜上」(紫式部)(阿部秋生校訂)小学館 健康に不安を抱える朱雀院は出家を望む。しかし後に残す最愛の娘・女三の宮の将来が心配でならない。熟慮の結果、源氏の妻とする道を選...
続けて読めば、菜穂と亜矢の成長がよくわかります 「群青の空に薄荷の匂い」(石井睦美) ピュアフル文庫 高校1年生の亜矢は、親友の菜穂と寄り道を楽しんだりして「平和な学校生活」を送っていた。ある日、いつもの散歩道で小学校時...
寓話?でも、よくわからない部分ばかりです 「紅い花」(ガルシン/神西清訳)(「百年文庫066 崖」)ポプラ社 精神病院に、強制的に入院させられた「彼」は、庭に紅い罌粟の花を見つける。そして「彼」はその花に「悪」を見いだす...
死んだ同僚と、生き残った自分との差異 「食慾について」(大岡昇平)(「日本文学100年の名作第4巻」) 新潮文庫 フィリピン戦線でのある夜、銃声を聞きつけた「私」たちは敵襲と考え、銃を手にして床に伏せた。ところが隣に寝て...
軍隊という組織の「闇」 「暗号手」(大岡昇平)(「百年文庫007 闇」)ポプラ社 フィリピン戦線サンホセ警備隊に所属する「私」は、隊唯一の暗号手として使役の仕事を上手に逃れていた。自分が任務を全うできないときの備えとして...
娘は一体、誰を待っているのだろう? 「待つ」(太宰治)(「新ハムレット」)新潮文庫 省線の小さい駅に「私」は毎日、人を迎えにいく。誰ともわからぬ人を迎えに。駅に立ち寄り、駅の冷いベンチに腰をおろし、ぼんやり坐っている。「...
ここに太宰の小説の上手さが凝縮されています 「眉山」(太宰治)(「戦後短篇小説再発見①」) 講談社文芸文庫 「眉山」(太宰治)(「グッド・バイ」)新潮文庫 「僕」の行きつけの店の女中・トシちゃんは大の小説好き。あだ名は眉...
読み取るべきは「人生の悲哀」 「風呂桶」(徳田秋声)(「私小説名作選」)集英社文庫 ようやくのことで住居を拡張できた津島は、もう一軒の家の台所に湯殿を造ろうと考える。妻・さく子が、請け負った大工と交渉しているが、その声の...
大人への第一歩を踏み出そう!~世の中を知る新書本 大人になるってどんなことだろう?毎年の各地の成人式のニュースを見るたび、考えてしまいます。何をしても許されると思い込んでいる一部の嘆かわしい新成人のおかげで、厳粛に大人に...
だからこそ源氏に活躍して欲しかった 「寂聴訳 源氏物語 巻五」(紫式部/瀬戸内寂聴訳)講談社文庫 冷泉院の美しい容貌に、玉鬘は心を奪われる。蛍の光に照らされて浮かび上がった玉鬘の美貌に、兵部卿宮の恋情は高まる。源氏の使い...