「百年文庫071 娘」
「娘」たちの鮮烈な季節を描いた三作品 「百年文庫071 娘」ポプラ社 「片意地娘 ハイゼ」若い船頭・アントニーノは、町娘・ラウレラに想いを寄せる。しかし彼女は彼の好意を受け入れようとしない。父に苦しめられた母を見て、彼女...
「娘」たちの鮮烈な季節を描いた三作品 「百年文庫071 娘」ポプラ社 「片意地娘 ハイゼ」若い船頭・アントニーノは、町娘・ラウレラに想いを寄せる。しかし彼女は彼の好意を受け入れようとしない。父に苦しめられた母を見て、彼女...
そもそも快楽亭ブラックとは何者か? 「明治探偵冒険小説集2 快楽亭ブラック集」(快楽亭ブラック)ちくま文庫 革命の嵐を逃れて英国へと渡った沢辺男爵。彼は現地の女性と結婚するが、仏国の情勢が収まると、妻・おせんに...
涙香から日本の探偵小説が始まった 「明治探偵冒険小説集1 黒岩涙香集」(黒岩涙香)ちくま文庫 叔父が購入した屋敷は、過去に起きた忌まわしい事件のために「幽霊塔」と呼ばれていた。その屋敷の下検分を命じられた「余」は、そこで...
心を子ども時代に巻き戻して楽しみましょう 「悪魔の画像」(横溝正史)(「横溝正史少年小説コレクション ⑦南海囚人塔」)柏書房 「悪魔の画像」(横溝正史)(「仮面城」)角川文庫 良平の叔父・欣三が古物商から購入し...
「使い回し」ではなく「換骨奪胎」 「まぼろしの怪人」(横溝正史) 角川文庫 「まぼろしの怪人」(横溝正史)(「横溝正史少年小説コレクション ⑥姿なき怪人」)柏書房 人混みのクリスマスの街。サンタクロースの格好を...
この体質、日本人の最も醜い一面です 「遺産」(水上瀧太郎)(「日本文学100年の名作第2巻」) 新潮文庫 震災によって「彼」の家と金持ちの隣家の間の塀が崩れた。そこから子どもたちが交流し、やがて隣家との交際が始まった。隣...
誰が書いたかすらわからない、でも不思議な味わい 「名人藤九郎」(作者不詳)(「明治探偵冒険小説集4」) ちくま文庫 江戸の町に名刀ばかりを盗む盗賊が現れる。時には掏摸のように奪い、時には相手を斬り捨てさえするが、その正体...
今こそロボット工学三原則が生かされるべき時代 「堂々めぐり」「われ思う、ゆえに…」「野うさぎを追って」(アシモフ/小尾芙佐訳)(「われはロボット」)ハヤカワ文庫 水星の採鉱施設で、作業に向かわせたロボット・スピーディが、...
いったいどんな人なのでしょう、この「人」は。 「はたらく細胞01-06」(清水茜)講談社 酸素を運ぶ「赤血球」の足下で、突然地面が割れ、侵入者が現れる。それは「肺炎球菌」の一団だった。身の危険にさらされた「赤血球」を助け...
読み手が学び取るべきは、「選択」 「メアリ・スチュークリ」(エインズワース/佐藤良明訳)(「百年文庫036 賭」)ポプラ社 21歳の「わたし」は、メアリ・スチュークリと出会い、一目で恋に落ちる。結婚の承諾も得て、万事が順...