「漫画 吾輩は猫である」(近藤浩一路)
登場人物の顔はすべてデフォルメ 「漫画 吾輩は猫である」(近藤浩一路) 岩波文庫 吾輩の主人はさる学校の教師である。学校から帰って来ると一日書斎に閉じ籠るのが癖だ。大変勉強家のようだが事実は正反対で、吾輩は時々忍び足で、...
登場人物の顔はすべてデフォルメ 「漫画 吾輩は猫である」(近藤浩一路) 岩波文庫 吾輩の主人はさる学校の教師である。学校から帰って来ると一日書斎に閉じ籠るのが癖だ。大変勉強家のようだが事実は正反対で、吾輩は時々忍び足で、...
本作品に挑む前に知っておくべきこと 「吾輩は猫である」(夏目漱石) 新潮文庫 吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩は...
ここにドラマなど必要ない 「門」(夏目漱石)新潮文庫 同じ六年の歳月を挙げて、互の胸を掘り出した。彼らの命は、いつの間にか互の底にまで喰い入った。二人は世間から見れば依然として二人であった。けれども互から云えば、道義上切...
日本人の心の「灯」のような作品 「百年文庫031 灯」ポプラ社 「琴のそら音 夏目漱石」心理学者の友人・津田から幽霊の話を聞いた直後、迷信好きの婆さんから「今夜は犬の遠吠えがおかしい」と言われた「余」は、婚約者の身の上が...
「不安」が通奏低音のように流れている 「カーライル博物館」(夏目漱石)(「倫敦塔・幻影の盾」)新潮文庫 この夏中は開け放ちたる窓より聞ゆる物音に悩まされ候事一方ならず色々修繕も試み候えども寸毫も利目無之それより篤と熟考の...
文豪への挑戦状~日本編 以前取り上げた、中学校2年生に薦めたい、海外の文学8冊。今日は日本文学です。こちらの8冊も何度読んでも読み飽きない、読むたびに新しい発見と感動のある傑作群です。 その1「潮騒」(三島由紀夫) 貧し...
明治大正漫文漫画の芸術世界 「漫画 坊っちゃん」(近藤浩一路) 岩波文庫 先日、 漫画「ピアノの森」を取り上げました。 本書も漫画です。 しかし、私たちがなじみのある漫画とは ちょっと違います。 私たちが現在普通に読ん...
本作品を読み解くのは、現代では難しい 「行人」(夏目漱石)新潮文庫 学問だけを 生きがいとしている一郎は、 妻に理解されず、 親族からも敬遠されている。 我を棄てることができず 孤独に苦しむ彼は、 愛する妻が弟の二郎に ...
本作品をルポルタージュとして読んだとき 「坑夫」(夏目漱石)新潮文庫 前回取り上げた漱石の「坑夫」。 村上春樹は著書「海辺のカフカ」の中で、 図書館職員の口を借りて 次のように述べています。 「あまり漱石らしくない内容だ...
作品の深奥部分に盛り込まれた漱石の生命観・倫理観 「坑夫」(夏目漱石)新潮文庫 良家の子息でありながら、 2人の女性との間で 問題を起こした 19歳の「自分」は、 自滅しようと家を飛び出し、 誘われるがままに 銅山へと向...