「菊の香り」(ロレンス)
決して死が二人を分かったのではありません 「菊の香り」(ロレンス/河野一郎訳)(「百年文庫030 影」)ポプラ社 夕闇が降り、家路に向かう男たちの影もまばらになったが、夫はまだ炭坑から帰らない。もしかしたらまたいつもの店...
決して死が二人を分かったのではありません 「菊の香り」(ロレンス/河野一郎訳)(「百年文庫030 影」)ポプラ社 夕闇が降り、家路に向かう男たちの影もまばらになったが、夫はまだ炭坑から帰らない。もしかしたらまたいつもの店...
わからないながらも見えてくるもの 「夕餉」(カズオ・イシグロ/出淵博訳)(「集英社ギャラリー世界の文学5」) 集英社 カリフォルニアから父の住む鎌倉の実家へ、「ぼく」は帰ってきた。妹の菊子も大阪から戻ってきていて、久しぶ...
王子の純粋無垢な心が極限まで浮き彫りとなっている 「幸福な王子」(ワイルド/西村孝次訳) 新潮文庫 夏を過ごしすぎ、仲間と離れてしまったツバメは、エジプトに帰る途中、「幸福の王子」と呼ばれている銅像と出会う。王子は自分の...
テーマ別お薦め本8冊File-001 悲喜こもごものクリスマス クリスマスとなりました。欧米の文学作品には、クリスマスを舞台としたものがいくつもあります。日本では単にプレゼントを贈ったりケーキを食べたりする習慣だけなので...
文豪への挑戦状~海外編 ぜひ若い時期に「名作」と呼ばれる文学にふれて欲しいと考えています。なぜなら「名作」は何度読んでも飽きない、いや読むたびに新しい発見、新しい感動があるからです。読み手の成長とともに、語りかけてくるも...
卒業読書・本の森の到達点~海外の文豪8人 世界には、文学の巨人たちが残した偉大な作品群が山のように聳え立っています。若い段階から少しずつその山を登っていくことは必要なことであり、それはその人の生き方を必ず豊かにしてくれる...
はじめまして、文学。~世界の文学初歩の初歩 海外作品に目を向けると、子どもたちのために書かれた作品が非常に多いことに気付かされます。ルイス・キャロルが「不思議の国のアリス」を著して以来、欧米には児童文学という枠組みがしっ...
対極にある光が見えないほどの暗黒の闇 「百年文庫007 闇」ポプラ社 「進歩の前哨基地 コンラッド」アフリカに送り込まれた貿易会社の社員・カイヤールとカルリエ。二人は文明から隔離された未開の地での仕事を開始する。それなり...
家族って何だ? 今、家族の在り方が変わっています。大家族から核家族へと移行したのはもはや過去。母子家庭、父子家庭、家庭内別居、夫婦別姓、…いずれ同性婚が認められれば、母2人と子1人などという家族の形も出現するのでしょう。...
嫌悪しながらも強力な磁場に引き寄せられる 「月と六ペンス」(モーム/土屋政雄訳) 光文社古典新訳文庫 失踪したストリックランド氏の捜索を夫人から頼まれた「私」はパリへと渡る。安いホテルに滞在し、その日暮らしをしていた氏は...