「ショート・ショート 一分間だけ」(眉村卓)
一分間で立ち現れる疑似空間 「ショート・ショート 一分間だけ」(眉村卓)角川文庫 ぼくは一策を案出しました。登場人物の名前の最初の音をアイウエオの順にして行こう。アキラではじまったら、次はイサム、その次は……として行けば...
一分間で立ち現れる疑似空間 「ショート・ショート 一分間だけ」(眉村卓)角川文庫 ぼくは一策を案出しました。登場人物の名前の最初の音をアイウエオの順にして行こう。アキラではじまったら、次はイサム、その次は……として行けば...
筆者の背中を見て学ぶ「文章教室」 「働きながら書く人の文章教室」(小関智弘)岩波新書 持って生まれた才能というものを、わたしはほとんど信じない。文章を書くという作業は孤独だけれど、書いたものについて語り合える仲間を持つこ...
怪盗ルパン登場!やっぱりジュヴナイル 「黄金仮面(少年探偵)」(江戸川乱歩) ポプラ社 「明智君、きみはいまみょうなことをいったね」「波越君、黄金仮面こそ、アルセーヌ=ルパンだったんだよ」「フランスの怪盗ルパンが、どうし...
それにしてもサスペンス感たっぷり 「盲目の目撃者」(甲賀三郎)(「盲目の目撃者」)春陽文庫 元船医の井田は、謎の青年・緑川の依頼で訪問した先で殺人事件に巻き込まれる。その家の執事が殺害され、井田がかつて所有していた拳銃が...
怪盗ルパン登場!もはやジュヴナイル 「黄金仮面」(江戸川乱歩)(「江戸川乱歩全集第7巻」)光文社文庫 「明智君、今云った妙なことは、あれは一体どういう意味だね」「黄金仮面はアルセーヌ・ルパンだ。突飛に聞えるかも知れない。...
一発勝負、アナフィラキシーの殺人 「キプロスの蜂」(ウィン/井上一夫訳)(「世界推理短編傑作集3」) 創元推理文庫 ヘイリー博士がバイルズ警部から持ち込まれた事件は「蜂」。車内で蜂に刺されて女性が死亡した事件と、別の場所...
ひと味違う、パラレルワールド・ストーリー 「傾いた地平線」(眉村卓)角川文庫 SF作家である「私」は、気がついたら十数年前に辞めたはずの会社にいた。そこで「私」は次長として会社員を続けていたのだった。同僚たちは当たり前の...
「豊かさ」とは何か、「豊かな生き方」とは何か。 「ほんとうの定年後」(坂本貴志) 講談社現代新書 高年齢者の労働参加に対する社会的な期待は年々高まっている。近い将来、定年後も働き続けることはますます「当たり前」になってい...
傳吉に見る「純愛」の一つの形 「變目傳」(広津柳浪)(「今戸心中 他二篇」)岩波文庫 容貌の醜い傳吉は、得意先の仁壽堂主人の妹・お濱に想いを寄せる。仁壽堂の徒弟・定二郎はそれを面白がり、お濱の「冩眞挾」を譲り渡す約束で、...
もはやSF!しかし最後はミステリとしての衝撃的結末 「孔雀屋敷」(フィルポッツ/武藤崇恵訳)(「孔雀屋敷」)創元推理文庫 亡夫の友人であった老将軍の招待に応じたジェーン。彼女はその地にある孔雀屋敷と呼ばれる家屋で殺人現場...